総務省トップ > 広報・報道 > 報道資料一覧 > 日EU・ICT政策対話(第27回)の結果

報道資料

令和4年2月7日

日EU・ICT政策対話(第27回)の結果

 総務省は、欧州委員会通信ネットワーク・コンテンツ・技術総局とともに、2月3日(木)に、日EU・ICT政策対話(第27回)をWeb会議にて開催しました。
 本政策対話は、ICT分野における政策について日EUの政府間で相互理解を深め、連携・協力を推進することを目的としています。今回の会合では、社会全体のデジタル化に資する、日EU間におけるICT分野の様々な今日的議題について、活発な議論が行われました。
 今回の会合の結果を受けて、今後、協力の一層の深化、具体化に向けて議論して参ります。

日EU・ICT政策対話(第27回)の主な成果

 今回(第27回)の政策対話では、日EU双方におけるICTに係る政策動向や課題等を踏まえ、主として以下の事項について対話を行った。
 
ア 5G/Beyond 5G(6G)
 日本側から、Beyond 5G(6G)に向けた我が国の取組、国際共同研究の状況、5G/6Gのベンダ多様化に関する取組について説明し、EU側から、欧州の研究開発プログラムHorizon Europeの6Gに向けたプロジェクト「Smart Networks and Services」について説明があった。また、これらを踏まえ、特にB5G/6Gの推進に関し、日EUで情報交換、共同研究といった面での協力を推進していくこととされた。
 
イ 規制改革
 EU側から、デジタル権利・原則宣言、デジタルサービス法案及びデジタルマーケティング法案並びにEU標準化戦略について説明があり、日本側から、電気通信事業における利用者の情報の適正な取扱いに関する検討状況、インターネット上の海賊版対策、プラットフォームサービス上での違法有害情報問題への対応策の検討状況等について紹介を行った。また、これらの分野に係る今後の協力関係強化について、日EU双方から強い関心が示された。
さらに、双方から、AIや信頼性のある自由なデータ流通(DFFT)に関する国際連携等の取組や、これらに関する類似点・相違点等について意見交換がされた。
 
ウ サイバーセキュリティ
日本側から、ICTアーキテクチャをめぐる国際的な議論の動向への対応、能力構築支援に関する基本方針、ISAC*国際連携ワークショップ等を通じたサイバーセキュリティ分野の日欧間の連携に係る取組について説明があり、EU側から強い関心が示されるとともに、欧州のサイバーセキュリティ戦略やセキュリティ認証に係る取組等について紹介が行われた。
(*) ISAC:Information Sharing and Analysis Center(情報共有分析センター)の略。特定の産業界において、サイバー攻撃のインシデント情報等を収集・分析し、業界内で共有することを目的として、事業分野ごとに設立される組織。
 
(参考)日EU・ICT政策対話(第27回)出席者
日本側:総務省佐々木総務審議官 ほか
EU側:欧州委員会通信ネットワーク・コンテンツ・技術総局スコルダス次長代行 ほか

【関係報道資料】

日EU・ICT政策対話(第26回)の結果 (令和3年2月26日)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin08_02000116.html

日EU・ICT戦略ワークショップ(第12回)の結果 (令和3年11月19日)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin08_02000127.html
連絡先
国際戦略局 国際経済課
担当 :成瀬交渉官、田中係長、山本官
電話 :03-5253-5483

ページトップへ戻る