我が国政府は、令和5年(2023年)11月開催予定のAPT総会において実施されるAPTの幹部職員選挙に、近藤勝則(こんどう まさのり)APT現事務局長(任期:2021年〜2024年)をAPT事務局長候補(二期目:2024年〜2027年)に擁立することを決定しました。
1.APTの概要
アジア太平洋地域における電気通信及び情報基盤の均衡した発展を目的として、研修やセミナーを通じた人材育成、電気通信の標準化や周波数割当などの地域的政策調整を行う国際的な地域機関です。
本部はタイ(バンコク)に所在し、加盟38か国、準加盟4か国・地域等で構成されています。日本はAPT創設時からの加盟国であり、APTの最大の財政支援国です。
2.候補者
近藤氏は、APTをはじめ、国連専門機関である国際電気通信連合(ITU)及び万国郵便連合(UPU)などの様々な国際会議に参加し、郵便・電気通信分野で幅広く貢献するとともに、国際的な人脈を構築してきました。
近藤氏はAPTにおいて事務局次長を二期(2015年〜2021年)務めた後、2020年にAPT事務局長に初当選を果たしました。2021年の事務局長就任以降、APTの管理運営、加盟国との意見調整及び地域全体のICTの発展を担う責任者として、コロナ禍の下でも、国際会議を円滑・継続的に開催、コロナ対策に資するICTインフラ展開支援プロジェクト・ICT利活用に関する共同研究を推進するなど、加盟国からも近藤氏の業績は高く評価されており、APT事務局長として最適な候補と考えています。
3.今後の取組
我が国としては、APT加盟国政府への積極的な働きかけを行いながら、本選挙における当選を目指し取り組んでまいります。