本日、情報通信審議会情報通信技術分科会(分科会長:坂内 正夫 国立情報学研究所所長)において、「950MHz帯中出力型パッシブタグシステムの技術的条件」の審議が開始されることになりました。
1 審議開始の背景
950MHz帯パッシブタグシステムを含む電子タグシステムについては、生産・物流分野において、その利用がかねてから注目されています。同システムは技術の進展とともにコスト改善等が進み、特に食品・医薬品等の安全・安心管理、高齢者支援、交通安全支援など幅広い分野への利活用が進みつつあり、ユビキタスネット社会の実現に向けて非常に重要な役割を担うことが期待されています。
950MHz帯パッシブタグシステムについては、工場等での利用を想定した比較的長距離の通信が可能な高出力型及び小売店舗の倉庫等での利用を想定した持ち運び可能な低出力型に関しては制度整備を行い、広く利用されているところです。
また、近年、建築現場での資材管理、トラックの荷物の積み下ろし等の場面において、低出力型の950MHz帯パッシブタグシステムよりも通信距離が長く、持ち運び可能な950MHz帯パッシブタグシステムのニーズが高まっています(
別紙参照(PDF))。
このような背景を踏まえ、950MHz帯中出力型パッシブタグシステムの導入に向け、必要な技術的条件等を検討するものです。
2 審議内容
「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち「移動体識別システム(UFH帯電子タグシステム)の技術的条件」のうち「950MHz帯中出力型パッシブタグシステムの技術的条件」
3 審議体制
情報通信技術分科会における審議に資するため、既存の小電力無線システム委員会(主査:森川 博之 東京大学教授)において調査されます。
4 今後の予定
平成21年11月頃に一部答申を受け、その後、関係規定の整備を行う予定です。