インターネット上の違法・有害情報への適切な対応について、国際連携を推進するとともに、世界における安心・安全なインターネット環境整備を促進するため、平成21年6月2日及び3日に、東京において「安心・安全なインターネット環境整備に関する戦略対話」が開催されました。 本戦略対話では、安心を実現する基本的枠組みの整備等についての議論が行われ、成果物として議長報告及び「東京声明」が取りまとめられました。 これにより、国際的なルール作りを推進する世界的な取組が、今後一層促進されることが期待されます。
1 日程及び会場等
(1)日 程:平成21年6月2日(火)及び3日(水)
(2)場 所:ホテルニューオータニ(東京都千代田区紀尾井町)
(3)主 催:総務省、国際電気通信連合(ITU)
(4)出席者:産業界、研究機関、国際機関及び政府等32ヵ国から、約200人が参加しました。
2 概要
(1)開会式
主催国を代表して鳩山総務大臣から開会挨拶がなされたほか、ハマドゥン・トゥーレITU事務総局長、桜井総務省総合通信基盤局長、堀部政男戦略対話議長(一橋大学名誉教授)によるスピーチが行われました。
(2)各セッション
各セッションにおいては、以下の認識が重要である旨提言がなされました。
ア セッション1 青少年のオンライン保護の必要性
−携帯フィルタリングの積極的な導入
−保護者や教員等の関係者のリテラシーの向上
イ セッション2 いかに青少年を守り、ICTスマートユーザーの能力を与えるか
−有効な技術の導入・開発及び政府の支援
−民間の自主的取組の促進
ウ セッション3 安心・安全なインターネット利用に関する国及び地域の取組
−国による取組の差異の縮小
−全世界的な安心・安全なインターネット利用の保護
エ セッション4 安心・安全なインターネット利用のための利用者の啓発等
−制度的対応や技術的対応等についての情報共有
−家庭・地域・学校などの連携
オ セッション5 世界的な取組の必要性
−支援を必要とする利用者への公平な支援
−国際的なルール作りの推進
3 戦略対話の結果
別紙の議長報告及び「東京声明」が採択されました。
なお、今回会合の議長報告及び「東京声明」は、本年10月に開催予定のITU理事会及びITU世界テレコムでの議論を経て、来年10月に開催予定のITU全権委員会議に向けた議論に入力される予定です。
別紙 安心・安全なインターネット環境整備に関する戦略対話 議長報告及び東京声明(英文)
参考 安心・安全なインターネット環境整備に関する戦略対話 議長報告及び東京声明(和文仮訳)