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報道資料

平成21年2月6日

次世代ホームネットワーク公開サービス実験の開催について

  総務省、次世代IPネットワーク推進フォーラム、独立行政法人情報通信研究機構及び国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学は、ブロードバンドネットワークを通じて様々なサービスを家庭等に提供することができる次世代ホームネットワークの公開サービス実験(以下「公開サービス実験」という。)を実施するため、実験参加者を募集しておりましたが、このたび実験テーマ等が確定しました。
  本公開サービス実験は2月26日(木)に一般公開する予定ですのでお知らせいたします。

1  公開実験の概要

(1) 主催

総務省、次世代IPネットワーク推進フォーラム、独立行政法人情報通信研究機構、国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学

(2) 共催

情報通信ネットワーク産業協会、高度通信システム相互接続推進会議(HATS推進会議)

(3) 公開実験(一般公開)の概要

1) 日時
  平成21年2月26日(木)11時00分〜18時00分
2) 会場
  キャンパス・イノベーションセンター東京(東京都港区芝浦3-3-6)
3) 公開実験テーマの概要
  別紙のとおり

2  公開実験(一般公開)の参加登録

 「次世代ホームネットワーク公開サービス実験事務局(社団法人情報通信技術委員会)」のホームページにおいて公開実験(一般公開)の参加登録受付をいたします。

(1) 受付開始 平成21年2月6日(金)〜2月24日(火)
(2) 次世代ホームネットワーク公開サービス実験事務局

http://next-hnw.nict.go.jp

3  関連サイト

総務省報道資料
「次世代ホームネットワーク公開サービス実験への参加募集について」(平成20年12月3日)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/2008/081203_2.html
連絡先

本公開実験全般に関するお問い合せ

総務省情報通信国際戦略局通信規格課
荻原標準化推進官、川崎開発係長
TEL
(直通)03−5253−5763
(代表)03−5253−5111 内線5763
FAX
03−5253−5764

次世代IPネットワーク推進フォーラムに関するお問い合せ

次世代IPネットワーク推進フォーラム事務局
(独立行政法人情報通信研究機構 研究推進部門標準化推進グループ 山崎、永塚)
TEL
(直通)042‐327‐6487
FAX
042‐327‐5519

独立行政法人情報通信研究機構に関するお問い合せ

独立行政法人情報通信研究機構 知識創成コミュニケーション研究センター
ユニバーサルシティグループ 山崎グループリーダー
TEL
(直通)0774‐98‐6872
(代表)0774‐98‐6300 内線6872
FAX
0774‐98‐6958

本公開実験の参加申込みに関するお問い合せ

次世代ホームネットワーク公開サービス実験事務局
(社団法人情報通信技術委員会 岩田企画戦略部長)
TEL
(直通)03−5776−7652
FAX
03−3432−1553


別紙

次世代ホームネットワーク公開サービス実験のテーマの概要

本公開実験のテーマの概要は、以下のとおりです。(順不同)
(1)次世代ホームネットワークのサービスプラットフォームの検証
テーマ名 概要 参加団体・企業
様々な種類の機器が接続された次世代ホームネットワークのサービス提供プラットフォーム

<サービス実験の内容>
・最適な映画鑑賞環境の提供
・家電の故障対応と提案型保守サービス
・ホームセーフティ&エネルギーマネージメントサービス
(電力使用状況監視サービス、家電の遠隔モニタリング)
「次世代ホームネットワーク」のモデルを構築し、ブロードバンド回線を利用して、映画鑑賞環境の提供サービスや家電の故障対応などの様々なサービス実験を行う。

[サービス実験の例]
<最適な映画鑑賞環境の提供>
 家庭内で映画鑑賞する際に室内のエアコン、照明を制御し、家の中で映画鑑賞に最適な環境を実現するサービス。
 急な来客時には、室内の映画鑑賞モードが解除、鑑賞中の映画は一時停止され、来客対応後は、自動的に室内の映画鑑賞モードに戻り、来客30秒前の状態から映画が再生。
<家電の故障対応と提案型保守サービス>
 中間プロバイダサービスによって、宅内の家電の稼働状況を常時チェックし、異常があれば、機器の状況を遠隔確認して利用者へ通知するサービス。
 必要に応じて修理業者を手配、さらに、最適な家電を提案。
<ホームセーフティ&エネルギーマネージメントサービス>
 災害時における緊急情報通知と緊急応答確認サービス、監視カメラによる安否確認。
 停電時における蓄電池による電源安定供給・節電制御と使用状況モニタ。また、携帯電話等遠隔操作による消し忘れ対策。
エディオン
NECマグナスコミュニケーションズ
沖電気工業
KDDI
情報通信研究機構
ソラン
東芝ホームアプライアンス
日本ケーブルラボ
日本電信電話
PUCC
富士通長野システムエンジニアリング
北陸先端科学技術大学院大学
次世代ホームネットワークを安全・安心して利用するための認証技術とソフトウエアダウンロード技術

<サービス実験の内容>
・外出前等の簡易情報提供
・独居高齢者見守り・健康サポートサービス
*実験協力企業:安全センター
・同一ホームゲートウエイでの複数サービスの動作検証・評価
宅内の様々な家電を安心して利用できるようにするための「認証技術」や「ソフトウエアダウンロード技術」を検証しつつ、高齢者見守りサービス等のサービス実験を行う。


[サービス実験の例]
<外出前等の簡易情報提供サービス>
 電子クーポン対応の携帯電話をリーダーにかざすと、その利用者に応じた情報を取得し、液晶デバイス等に表示/出力。複数デバイスを制御することで、外出時などでも、短時間で効率的な情報取得が可能。
<独居高齢者見守り・健康サポートサービス>
 宅内に設置されたデバイス(振動センサー)から収集される行動パターンに関する情報を分析し、過去に蓄積された情報とのギャップを認知し、体調変化等の兆しを事前に把握することが出来るサービス。
<同一ホームゲートウエイでの複数サービスの動作検証・評価>
 複数の異なるサービス向けのソフトウエアバンドルや、各サービス向け接続デバイスを同一ホームゲートウェイ上で動作させた場合の動作検証を実施。
NTTコミュニケーションズ
三菱電機

(2)個別サービス・個別技術の検証
1)安心・安全サービス関連
テーマ名 概要 参加団体・企業
家族が携帯電話を使って家族を見守るシステム PLCを使い工事なしに設置可能な、宅内の家電や住宅設備の電源監視・制御システム等の検証。 クールテクノロジーズ
エコ&セキュリティシステム 宅内の電力量センサ、温湿度センサ、エアコン等その他の家電を制御・監視するシステム。 東光電気
健康管理システム 複数メーカの健康機器の測定データを、ネットワークを経由して確認するシステム。 パナソニック
コンティニュア・ヘルス・アライアンス
緊急地震速報に対応した安全システム 緊急地震速報と連携しガステーブル消火、テレビ電源on等を自動的に作動させるシステム。 日立製作所
日立コミュニケーションテクノロジー
東邦ガス

2)映像サービス関連
テーマ名 概要 参加団体・企業
携帯電話とホームネットワークの連携による映像コンテンツの視聴・共有 自宅に保有する自分で撮影した写真やビデオ等を携帯電話や親戚・友人宅などの特定の者に閲覧可能にする技術。IPで配信される映像信号を宅内でワンセグ送信する技術、及び映像番組と携帯電話が連携動作し視聴者に付加価値を提供する技術。 KDDI
P2Pネットワーク技術による宅外からの家電のコントロール及び自宅映像の携帯電話での視聴 外出先の携帯電話から宅内のエアコン、照明、ドアロック等を制御する技術等。 PUCC

3)ネットワーク構築技術関連
テーマ名 概要 参加団体・企業
無線で宅内に自在にネットワークを構築する技術 無線マルチホップネットワークを使用し、VoIPによる簡単宅内電話や、家中どこでもビデオ視聴を実現する技術。 情報通信研究機構
電気通信大学
マルチサービス実現のためのホームゲートウエイ サービス連携のためのソフトウェア配信・動的展開をOSGiで実現するホームゲートウエイの動作検証。 ソラン
家電機器へ映像を無線伝送する技術 「受信アンテナ」と「テレビ受像器」間をワイヤレスでつなぐことで、家庭内の配線無しでテレビの視聴を可能とする技術。 DXアンテナ
次世代ホームネットワーク構築のためのシステム製品 電力量計、電源装置、各種センサ等をホームネットワークに用い、安心・安全・省エネなどを実現するシステム製品の展示。 富士電機システムズ
宅内機器連携に対応したマルチサービスプロバイダー対応ネットワークサービス配信・管理システム OSGiとSIPで実現する、リモートアクセス、リモートメンテナンスに対応した簡単設置のホームゲートウエイ端末とサービス配信・管理サーバシステム。配信サービス例として携帯電話に対応した監視カメラサービス「安心お留守番システム」を展示。 メイクウェーブ・ジャパン ?

(3)ホームネットワーク関連機器の相互接続試験
テーマ名 概要 参加団体・企業
HATS推進会議によるホームネットワーク機器の相互接続試験 2月5日にHATS推進会議に設置された「ホームネットワーク接続WG」の活動を通して、ホームネットワークに係る端末やネットワークの相互接続検証を行うことを予定。具体的には、UOPF18に準拠した検証用ツールを活用してSOHOルータ等のUPnP IGD規格への適合性等を確認する予定。 HATS推進会議
情報通信研究機構
ソニー
【参考:用語解説】
(1)PUCC(P2P Universal Computing Consortium)

様々なデジタルデバイスが自律的に通信を行い、ユーザの特別な操作なしにサービスの提供が可能となるP2P通信技術、サービスおよびコンピューティング技術等を産学が一体となって研究開発行うことを目的とするコンソーシアム
http://www.PUCC.jp/

(2)コンティニュア・ヘルス・アライアンス

ICT技術と各種の健康管理機器を有効に活用し、簡単に健康管理を行えるように、健康管理機器の相互接続や運用を可能にする標準規格の技術検討や設計ガイドラインの策定を推進する団体
http://www.continuaalliance.org/about/japanese_site/

(3)OSGi(Open Service Gateway initiative)

Java言語に基づく標準規格同士の接続等を可能とするサービスプラットフォームの規格
http://www.osgi-ufj.org/

(4)UOPF(Ubiquitous Open Platform Forum)

主に情報家電等のネットワークインターフェースの共通仕様を推進する標準化団体の規格
http://www.uopf.org/

(5)UPnP(Universal Plug and Play)

家庭内のパソコンや周辺機器、AV機器、電話、家電製品などをネットワークに接続し相互に機能を提供する標準化団体の規格
http://www.upnp.org/

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