報道資料
平成21年4月3日
アナログ放送終了後のデジタルチャンネルの再編について
総務省及び全国地上デジタル放送推進協議会は、本日、2011年7月の地上アナログテレビジョン放送の終了後に計画されているデジタルチャンネルの再編作業に関する予定表を更新しましたので公表します。
1.デジタルチャンネルの再編作業を行う理由
現在、アナログテレビジョン放送とデジタルテレビジョン放送を同時に行うサイマル放送を実施しているため、テレビジョン放送で使用できる周波数は非常に逼迫している状況にあります。このため、一部の地域では、本来は13チャンネルから52チャンネルまでを使用することとなっているデジタル放送について、一時的に53チャンネルから62チャンネルまでも使用して放送を実施しています。
したがって、2011年7月のアナログ放送終了後、この53チャンネルから62チャンネルまでを使用しているデジタル放送の中継局は、本来の13チャンネルから52チャンネルまでに短期間で集中的に再編する作業を行う必要があります。(再編のスケジュールやイメージは
別紙のとおり。)
現在のところ、このチャンネルの再編が行われる場所は、計80地域(計169チャンネルの切替えが発生)、再編が行われる中継局の受信世帯数は約60万世帯になる予定です。
2.デジタルチャンネルの再編による影響
再編が行われる地域では、アナログ放送終了後の2011年7月25日から2012年7月24日の間にデジタル放送を行う中継局のチャンネルの一部が切り替わります。切替えの実施時期や方法は、地域によって異なります。
また、切替えに伴う受信者等への影響は次のとおりですが、いずれにしましても、チラシ配布やコールセンター設置、地域の電器店への説明等による周知広報活動を十分に行うことで、受信者の皆様にご迷惑をおかけしないように取り組みを進める予定です。
-
(1)受信世帯への影響
- デジタル放送の中継局のチャンネルが切り替わっても、お使いのデジタル受信機(デジタルテレビ、デジタルチューナー、デジタルチューナー内蔵の録画機など)はそのままお使いいただけますが、チャンネルの設定を変更(これを“再スキャン”といいます。)する必要があります。
なお、デジタル受信機の一部については、特別な操作をしなくても自動的にチャンネル設定変更に対応する機種もございます。
-
(2)共聴施設への影響
- デジタル放送の中継局のチャンネルが切り替わっても、集合住宅共聴施設※1については、基本的にはそのままお使いいただけます。
一方、受信障害対策共聴※2や辺地難視対策共聴施設※3については、共聴施設のヘッドエンド部(デジタル放送の受信装置)が切替後の新しいチャンネルに対応していない場合は、切替時に改修工事が必要となります。
-
※1 集合住宅共聴:マンション等の集合住宅において、放送電波を受信するため共同アンテナを屋上に建て、各室に放送電波を分配するために設置された共聴施設。
※2 受信障害対策共聴:ビル等の建造物で放送電波が遮られ受信障害が発生している地域に障害対策として設置された共聴施設。
※3 辺地難視聴対策共聴:放送電波が山や丘陵によって遮られ受信障害が発生している地域において、難視聴解消対策として設置された共聴施設。
3.「チャンネル再編予定表」の更新
チャンネル再編の計画については、昨年3月「チャンネル再編予定表」として公表していますが、このたび最新の予定表を
別添(PDF)のとおり策定しました。
予定表には、再編が予定されている地上デジタル放送の中継局の名称(主な市町村名)、中継局の開設時期、中継局の受信世帯数、切り替えられるチャンネル等の情報が掲載されています。
なお、この計画(既に開局している放送局に係る部分を除く。)はあくまでも現時点での予定を記したものですので、今後、変更等が行われる場合がありますのでご注意ください。
別 紙
1. 地上デジタル放送のチャンネルを再編するイメージ
2. デジタルチャンネルの切替えのイメージ
3. デジタルチャンネルの再編スケジュール
ページトップへ戻る