報道資料
平成21年6月23日
「IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会」中間報告書の公表
総務省は、平成21年2月27日より「IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会」(座長:齊藤忠夫 東京大学名誉教授)を開催し、IPv6への対応やその普及促進に関する具体策等について検討してきました。
今般、その検討結果を、「IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会」中間報告書として取りまとめましたので、公表いたします。
1 経緯
総務省では、我が国の社会経済活動の基盤となっているインターネットにおいて主要な基本技術として利用されているIPv4(注1)アドレスが、早ければ2011年初頭にも枯渇すると予測されている状況を踏まえ、インターネットの利用環境を整備し、更なる利便性の向上を図るという観点から、IPv6(注2)への対応やその普及促進に関する具体策等について検討を行うことを目的として、平成21年2月27日から「IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会」を開催してきたところです(本研究会の構成員は
別紙1、開催状況は
別紙2のとおりです。)。
今般、その検討結果を「IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会」中間報告書として取りまとめましたので、公表いたします。
なお、本研究会の最終取りまとめは、平成21年12月を目途に行う予定です。
2 公表資料
「IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会」中間報告書は、
別紙3
のとおりです。
3 意見募集の結果
平成21年5月1日(金)から平成21年6月5日(金)までの期間実施した意見募集の結果、8件の御意見をいただきました。御意見及びそれに対する考え方は、
別紙4
のとおりです。
なお、準備が整い次第、電子政府の総合窓口[e−Gov](http://www.e-gov.go.jp)の「パブリックコメント」欄にも掲載します。
(注1)IPv4(Internet Protocol Version 4):現在のインターネットの主要な基本技術として利用されている通信方式。ネットワークに接続されるコンピュータ等を識別するための数字をIPアドレスと呼び、IPv4では約43億個のIPアドレスを割り当てることができる。
(注2)IPv6(Internet Protocol Version 6):IPv4の後継規格であり、IPアドレス数がほぼ無限(3.4×1038個)、IPv4に比べてセキュリティの強化及び各種設定が簡素化される等の特徴がある。
別紙1
[構成員] (敬称略、五十音順)
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会津 泉
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多摩大学 情報社会学研究所 教授
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荒野 高志
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社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター 理事
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依田 高典
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京都大学大学院 経済学研究科 教授
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今井 恵一
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社団法人 テレコムサービス協会 政策委員会委員長
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江ア 浩
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東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授
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熊田 和仁
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財団法人 日本データ通信協会 情報通信セキュリティ本部 本部長
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座長代理
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國領 二郎 |
慶應義塾大学 総合政策学部 教授
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座長 |
齊藤 忠夫 |
東京大学 名誉教授
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坂田 紳一郎 |
社団法人 電気通信事業者協会 専務理事
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高橋 徹 |
財団法人 インターネット協会 副理事長
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立石 聡明 |
社団法人 日本インターネットプロバイダー協会 副会長
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中村 修 |
慶應義塾大学 環境情報学部 教授
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中村 正孝 |
日本ケーブルラボ 所長 (社団法人 日本ケーブルテレビ連盟 理事)
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松村 敏弘 |
東京大学 社会科学研究所 教授
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吉田 清司 |
財団法人 電気通信端末機器審査協会 専務理事
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IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会 開催状況
別紙2
IPv6によるインターネットの利用高度化に関する研究会 開催状況
年月日 |
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主な議事 |
2009年2月27日
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第1回
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(1) 事務局説明
・インターネットのIPv4アドレス枯渇対応について
・検討の背景と課題等について
・ワーキンググループの設置 等
(2) 構成員からのプレゼンテーション
・荒野構成員
・高橋構成員
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2009年4月10日 |
第2回 |
(1) 構成員からのプレゼンテーション
・荒野構成員
・江崎構成員
(2) IPv6利用促進ワーキンググループからの報告
・ワーキンググループ中間とりまとめ
・IPv6対応サービスに係るガイドライン案
・IPv6対応技術に係るガイドライン案
(3) 事務局説明(中間取りまとめ骨子案等)
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2009年4月27日 |
第3回 |
(1) 事務局説明(中間報告書案等)
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2009年6月16日 |
第4回 |
(1) 事務局説明
・パブリックコメントの結果
(2) 中間報告書の取りまとめ
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