報道資料
令和3年3月16日
都道府県指定文化財(美術工芸品)の保護・承継に関する行政評価・監視
<結果に基づく勧告>
<背景>
総務省では、地域の文化財の管理を担ってきた社寺や個人に後継者の不在が懸念され、地域の文化財の散逸などの防止措置の緊急性が高まっていることから、都道府県指定文化財のうち美術工芸品を取り上げ、所在不明の実態や都道府県の区域外への移動の実態について調査しました。
<調査結果>
新旧の所有者からの条例に基づく所在地変更又は所有者変更の届出がなされず、都道府県が事後の調査等により所在不明や区域外移動を把握するなど、都道府県指定文化財(美術工芸品)の散逸の実態がみられました。
<勧告>
(1)所有者からの届出の励行が散逸の防止に有効であること、(2)再発見事例における捜索方法等を都道府県に対して示すことを文部科学省(文化庁)に求めました(総務大臣から文部科学大臣に勧告)。
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