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医療的ケア児とその家族に対する支援に関する調査 ー小学校における医療的ケアの実施体制の構築を中心としてー <結果に基づく通知>
報道資料
令和6年3月8日
医療的ケア児とその家族に対する支援に関する調査
ー小学校における医療的ケアの実施体制の構築を中心としてー
<結果に基づく通知>
<背景>
近年、医療技術の進歩により増加している「医療的ケア児」に対する支援に関し、基本理念や国、地方公共団体等の責務等を定めた「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」(令和3年法律第81号)が令和3年9月に施行されました。しかしながら、小学校への就学に当たり、看護師の配置が間に合わず、保護者が付添いを求められたため、離職・休職をせざるを得なくなったといった事例が発生しています。
本調査は、以上のような状況を踏まえ、小学校における医療的ケアの実施状況について、その対応の実態を調査しました。
<調査結果>
◯ 市区町村教育委員会による就学予定の医療的ケア児の把握が遅れた事例、医療的ケア児の就学時に医療的ケア実施者を確保できていない事例
◯ 給与水準の低さ、勤務環境に対する不安、小学校勤務という働き方の認知度不足等により看護師の確保が困難との教育委員会の意見
◯ 小学校において、看護師の休暇時や校外学習時等の場面で保護者の付添いが発生している事例
◯ 在校中の災害発生時の医療的ケアに必要な物品等の備蓄や人工呼吸器用の非常用電源の確保が行われていない状況、学校での待機長期化時の対応の取決めが行われていない状況
などがみられたため、文部科学省に対し、各地の取組実例なども踏まえて各市区町村教育委員会や小学校に対して必要な措置を講ずるよう通知しました。
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