大臣・副大臣・大臣政務官の動き

ICTコトづくり検討会議第7回(平成25年6月20日)

平成25年6月20日、第7回ICTコトづくり検討会議が開催されました。
本会議では、我が国企業の「コトづくり」力の強化に向けたICTの徹底的な利活用方策等について議論してきました。
最終回となる今回は、本会議の成果を取りまとめた報告書案について意見交換が行われました。
今後、総務省では、関係省庁等とも連携して、ICTコトづくりの着実な推進を図っていきます。


挨拶をする柴山総務副大臣


 
【動画】挨拶をする柴山総務副大臣


柴山総務副大臣挨拶

 ありがとうございます。3月から、計7回にわたりまして、構成員の皆様には、それぞれの見地からほんとうに熱心にご議論を賜りましたこと、また、こうして立派な報告書を取りまとめていただきましたことに、心から感謝申し上げたいと思います。 
 今、三友座長のほうから、コトづくりについての定義のお話がありましたけれども、私は総務副大臣に就任してから、この「コトづくり」という言葉を聞いた瞬間に、これはいけるなというふうに思ったのですね。それはなぜかというと、やはりものづくりということで日本はこれまで勝負してきたというイメージがありました。高い技術と、そして器用な手先、勤勉で、ともするとこれまでの積み重なってきたものを伝承する。そういったものについては、日本人は非常にたけてきた側面があります。ただ、その一方で、それこそ新しい価値というものを、それぞれこれまで培ってきたものを組み合わせてビジネスモデルを創出するというところが、成熟したこれからのグローバル社会には必ず求められてくる。だから、この新しい価値を創造するバリュー・クリエーションとしてのコトづくりというのが、特にこの先端ICTを使って実現するのにふさわしいテーマであろうというように思っております。 
 なかなか社会的に定義が定まっていない概念を扱うということで、皆様にはいろいろとご苦労された部分もあろうかと思うのですけれども、そういう側面から議論をリードしてくださった三友座長、谷川座長代理には、改めて心から敬意を表したいというように思っております。 
 課題として、次世代のお話を頂戴しました。確かに、そういう側面はあります。私も、そう感じています。高齢者については、スマートプラチナ社会の実現ということで、さまざまな実証を含めた提言をしていただきましたけれども、次世代の育成ということになると、既に走っている文部科学省とのプロジェクト、フューチャースクールなどの取り組みもありますので、若干手薄になってしまった部分、あろうかというように思います。 
 フューチャースクールについては、私も先日、横浜のほうに視察をしてまいりまして、タブレットの支給、それから、それを活用した学校での取り組みというものを、実体験をしてまいりましたけれども、こちらのほうもまだまだ取り組みを拡大する余地があるというように思っております。 
 また、今、お話があった少子化対策について、例えば若いお母さんたちの情報共有の場が核家族化してなかなかない。そういうところにも、まちづくりのコンテクストからも生かしていく部分というのは、当然、あるのだろうなと思います。 そういったことも含めて、ぜひ皆様には、またご意見、ご指導を賜れればというように思っております。 
 いずれにいたしましても、今日は手描きの絵も交えて、具体的なイメージもかなり固まってきたなというように思います。あとはこれを、今、座長代理のほうからもお話があったように、緊張感を持って、しっかりと実現をしていくというプロセスであろうかというように思います。その意味からも、いかに今、日本は厳しい状況にあるのかということを、しっかりとイメージを共有して、この危機感を共有して、データの開放や共有、あるいは電子政府の推進、また、こういったさまざまな取り組みを行っていくに当たって、何が壁になって、誰が、それをどのように壊していくのかということを、全力を挙げて、関係者一丸となって取り組んでいく必要があると思います。 
 そういう意味で、この報告書を取りまとめたことが、まさしく今、お話があったように、終わりではなくて、ここからがスタートであろうと思いますので、私も総務副大臣としてしっかりリーダーシップをとってまいりますので、ぜひとも皆様には引き続きご指導、ご支援、そして叱咤激励を賜りますように、厳しくいただきますように心からお願いを申し上げまして、私からの最後の感謝の言葉とさせていただきます。皆様、ほんとうにありがとうございました。

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