大臣・副大臣・大臣政務官の動き

NHK海外情報発信強化に関する検討会第1回会合（平成26年8月29日）

新藤総務大臣挨拶

　それでは、先生方にはお忙しいところ、このたびの検討会の委員をお引き受けいただきまして、まずこの感謝を申し上げたいと思います。いずれもそれぞれの分野で大活躍をされ、また権威の方々でございますので、よくこれだけの方々がメンバーになっていただいたなあということで、こちらからお願いしたのでございますけども、われながら本当に感心をしているところでございまして、皆様方にぜひ率直な意見交換をしつつ、建設的なご提言を賜りたいと、このように思うわけであります。　
　私たちのこの日本の国の情報をいかに世界中に発信していくか。これはいつの時代でも課題であります。それから様々な意見があって、もっとこうすればいいのにとか、ここの分野が足りないとか、逆に、ここはすごくいいよと、様々な意見があるわけでございます。　
　ご承知のように、このNHKテレビ、NHKのこの国際放送は、全世界をカバーするという意味においては、唯一の機関であります。ですから、このNHKがこれから行う国際情報の発信に対して、どのように強化・充実をしていくべきなのか。そこを一度整理をしていただいて、この方向を確認しようではないかということが今回の最大の眼目であります。　
　もちろんNHKの放送の内容について、物を言うことではありません。編集権を私たちが侵害することはないわけでございますが、しかし、日本として、この世界に発信すべき情報とは何だ。それから世界が求めている日本に対する情報というのはどういうものがあるのか。こういったものを様々な見識をお持ちの皆様方から寄せていただいて、そして今NHKのほうでも、これは自分たちで、これからのこの国際放送をどう強化していくかというのは、ご検討はなされると、このように思いますけども、それらも私たちのこの活動も参考にしていただければありがたいなと、このように思います。　
　もう1つは、私たちのこのNHKは、ものすごいコンテンツを、優良な素晴らしいコンテンツを持っておりますけども、それのやはり国際展開、コンテンツの公開というものが、なかなかまた難しい問題があります。このNHKの資産を有効に生かすためにも、どのようなこと、方策があるのかと、こういったものもご検討いただければありがたいと。この2点が、私どものお願いのことでございます。　
　これもやはり時限を切りまして、来年の春頃までには、このご提言をいただければと思っております。数度の意見交換をしながら、とりまとめを行って、さらには関係の方々からのヒアリング等々もあるかもしれません。そういったものも含めて、春頃をめどにこの結果を出していただければありがたいということでございます。　
　大変お忙しい中、本当に恐縮に存じますが、しかし、長年いろいろなところで言われておりましたけれども、1つに整理する機会がなかなかありませんでしたから、この機会をよいものにしたいと、このように思っているわけであります。どうぞ先生方のご協力、よろしくお願い申し上げまして、ご挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました。

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