アナログテレビ放送の跡地を利用した携帯端末向けマルチメディア放送(VHF-High帯)は、平成24年4月より放送が開始されている東名阪等に続き、札幌においても本年度内にサービスが開始される予定です。
同放送は、地上のみならず地下街等での利用も見込まれます。札幌市は、積雪寒冷地であるため、地下街等は他都市と比べ重要な生活空間であり、良好な受信環境確保が望まれます。
本調査検討会では、地下街等においても良好に受信するために必要な送信システムの技術的条件に関する調査検討を行い、平成25年3月を目処に報告書を取りまとめる予定です。
なお、第1回会合については次のとおり開催します。
平成24年6月21日(木曜日)16時から
北海道総合通信局 第1会議室
(札幌市北区北8条西2丁目 札幌第1合同庁舎12階)
開催要旨は別紙1のとおりです。
調査検討会構成員は別紙2のとおりです。
調査検討会概要別紙3のとおりです。
アナログテレビ放送の跡地を利用した携帯端末向けマルチメディア放送(VHF-High帯)は、平成24年4月より東名阪及び九州・沖縄において放送が開始されており、札幌市においても同年度内にサービスが開始される予定です。
携帯端末向けマルチメディア放送(VHF-High帯)は、移動受信を主な受信形態としていることから、地下街等での利用も見込まれています。また、地下街等の閉鎖空間は、地上と異なり情報入手が難しい環境にあり、災害時における情報通信メディアの果たす役割が重要視されていますが、携帯端末向けマルチメディア放送(VHF-High帯)は、「放送」の特徴から輻輳を生じることなく一斉同報ができるものであり、緊急時や災害時などの情報提供ツールとしても有効であると考えられています。
その一方、携帯端末向けマルチメディア放送(VHF-High帯)は、新しいメディアであるため地下街等の高雑音環境下における受信劣化状況や、使用する周波数が従来のアナログテレビ放送のVHF帯であることから、閉鎖空間となる地下街等における伝搬特性等がつまびらかになっておらず、それらの把握は今後の課題となっています。
札幌市は、積雪寒冷地にある大都市であり、他都市と比べ地下街や地下通路が生活空間として非常に重要な役割を果たしており、札幌市においては大規模な地下街が整備されています。また、その利用者は年々増大している傾向にあります。
このような背景を踏まえ、本調査検討会では、各分野の専門家の皆様にお集まりいただき、地下街等の閉鎖空間における携帯端末向けマルチメディア放送(VHF-High帯)の良好な受信環境確保のために必要な送信システムの技術的条件に関する調査検討を行います。
【調査検討会 構成員】(予定)
敬称略、機関名五十音順
※ 検討過程において必要に応じ委員を追加する。