報道資料
平成25年9月10日
電気自動車用ワイヤレス電力伝送システムに許可
−北陸管内では初のシステム−
北陸総合通信局(局長 伊丹 俊八(いたみ しゅんや))は本日、株式会社パナソニックシステムネットワークス開発研究所(代表取締役社長 行武 剛(ゆきたけ たけし))から申請のあった電気自動車用ワイヤレス電力伝送システムの設置を許可しました。
このシステムは、漏えい電波の影響評価技術に関する研究開発を目的とした高周波利用設備として、北陸管内では初めて許可したものです。
設備の概要
設置の目的 |
ワイヤレス電力伝送システムからの漏えい電波の影響評価用 |
使用周波数 |
85kHz、145kHz |
高周波出力 |
3.3kW |
設置場所 |
石川県能美市旭台 いしかわサイエンスパーク内 |
ワイヤレス伝送のイメージ

<参考>
- ワイヤレス電力伝送
ワイヤレス電力伝送は、電源ケーブルを使わずに電力を伝送するものであり、本件のシステムは、電波により電気自動車に充電することができます。
小電力用のシステムは、シェーバーや電動歯ブラシ等で既に実用化されています。
- 高周波利用設備の設置許可
10kHz以上の高周波電流を利用する設備であって総務省令で定めるもの(50Wを超えるものなど)を設置する場合は、総務大臣の許可が必要となっています。(電波法第100条第1項第2号)
- 漏えい電波の影響評価技術に関する研究開発
総務省では、家庭への普及が見込まれているワイヤレス電力伝送システム等から発生する漏えい電波による他の無線設備等への影響を分析する技術の研究開発を行っています。
本ワイヤレス電力伝送システムは、実験環境を構築し、漏えい電波の強度と他の無線設備等に及ぼす干渉影響を定量的に把握するために設置するものです。
【総務省報道資料】
ワイヤレス電力伝送システム等における漏えい電波の影響評価技術に関する研究開発
https://www.soumu.go.jp/main_content/000206846.pdf
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