総務省は、情報通信分野の競争的資金である「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の電波有効利用促進型研究開発について、平成26年8月1日(金)から同年9月1日(月)まで、平成26年度研究開発課題の公募(第2回)を行い、それに対して32件の応募がありました。
これらの提案について、外部評価の結果を踏まえて、富山大学の小川 晃一(おがわ こういち)教授(研究代表者)から提案のあった下記の研究開発課題を含む8件の提案を採択しましたのでお知らせします。
記
【北陸管内の採択課題(電波有効利用促進型研究開発)】
研究開発課題名 | 研究代表者 | 研究分担者 | 概要 | 期間 |
人と社会インフラが連携する医療ICTネットワークの構築に向けた人体・伝搬影響適応制御ウェアラブルアンテナとOTA評価方法に関する研究開発 | 小川 晃一 (富山大学) |
本田 和博 (富山大学) 小柳 芳雄、佐藤 浩、上田 真司 (パナソニックシステムネットワークス株式会社) |
フェーズIIでは、平成25年度に採択されたフェーズIの成果に基づき、多素子化・高周波化を図り、人が腕を振りながら多重波伝搬環境中を歩行している状況でMIMOアンテナをOTA評価できる世界に類を見ない腕振り電磁ファントム3次元フェージングエミュレータを用い、提案アンテナによってギガビットクラスのMIMO伝送と高信頼性医療データBAN通信が可能であることをパナソニックシステムネットワーク株式会社と共同で実証する。
〔参考資料1参照〕![]() |
2か年度 |
(参考)
1 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)とは、情報通信技術(ICT)分野の研究開発における競争的資金です。総務省が定めた戦略的な重点研究開発目標を実現するために、ICTにおけるイノベーションの創出、研究者や研究機関における研究開発力の向上、世界をリードする知的財産の創出などを目的として、独創性や新規性に富む課題の研究開発を委託する事業です。〔参考資料2参照〕
2 電波有効利用促進型研究開発は、電波の有効利用をより一層推進する観点から、新たなニーズに対応した無線技術をタイムリーに実現するとともに、電波有効利用環境を保護するための技術の研究開発を委託するものです。
3 SCOPEとは、Strategic Information and Communications R&D Promotion Programmeの略です。
4 競争的資金とは、研究資金の配分機関が広く研究開発課題を募り、専門家を含む複数の者による科学的・技術的な観点を中心とした評価に基づいて、提案された課題の中から実施すべき課題を採択し、研究者等に研究開発資金を配分する制度です。
フェーズI
フェーズIIに向けたプロトタイプ開発、成果展開計画の策定を行うなど、フェーズIIにおいて優れた成果が得られるかどうかの実現可能性の検証、開発終了後の事業化に向けた検討等を実施。
フェーズII
フェーズIIの開発成果を踏まえ、本格的な開発を実施。
5 総務省の関連報道発表(全国の採択課題)
戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の平成26年度第2回研究開発課題の公募の結果
参考資料1
人と社会インフラが連携する医療ICTネットワークの構築に向けた人体・伝搬影響適応制御ウェアラブルアンテナとOTA評価方法に関する研究開発
参考資料2
戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)