報道資料
平成28年9月1日
北陸総合通信局
石川県防災総合訓練において災害対策用移動通信機器を用いた非常通信訓練等を実施
〜 実機を使用した通信訓練と情報収集の実演を実施 〜
総務省北陸総合通信局(局長 吉武 久(よしたけ ひさし))は、平成28年9月4日(日)に実施される「平成28年度石川県防災総合訓練」(主催:石川県、七尾市)において、下記のとおり災害対策用移動通信機器を用いた非常通信訓練、公共ブロードバンド移動通信システムを利用した情報収集の実演、災害対策用移動通信機器等の展示を実施します。
1. 災害対策用移動通信機器を用いた非常通信訓練
◆訓練会場:能登歴史公園(七尾市)、石川県庁本庁舎(金沢市)
七尾市から石川県への被害報告に際し、七尾市から石川県経由で北陸総合通信局に対して移動通信機器の貸与要請がなされたとの想定(※)で、訓練冒頭において以下を実施。
【訓練手順】
(1) 七尾市訓練会場において、北陸総合通信局防災対策推進室担当官が七尾市災害対策本部担当者に、当局に配備されているMCA無線機を貸与
(2) 石川県庁本庁舎において、別の北陸総合通信局防災対策推進室担当官が石川県危機対策課担当者に、当局に配備されているMCA無線機を貸与
(3) 七尾市災害対策本部担当者が、当該MCA無線機を使用して石川県危機対策課担当者を呼び出し、被災地の状況報告や救助要請等を行う
※総務省では、移動通信機器(簡易無線機300台、MCA無線機280台及び衛星携帯電話300台)を全国11箇所に配備。災害時に、地方公共団体等からの要請があれば貸出しを実施。
2.公共ブロードバンド移動通信システムを用いた情報収集の実演
◆実演会場:能登歴史公園(七尾市)
発災時の的確な初動対応には、迅速かつ正確な情報収集が不可欠。(株)日立国際電気と共同で、公共ブロードバンド移動通信システムを実演。
○公共ブロードバンド移動通信システムは、ビデオカメラ、アンテナ、テレビ(ディスプレイ)、無線機2台(移動局・基地局)等により構成。被災地の映像及び音声を機動的に伝送可能。専用に割り当てられた無線周波数帯を使用しているため混信が少なく、最大10キロメートル程度の長距離伝送を実現。見通しのきかない山間部等においても利用可能。
【実演手順】
(1) 日立国際電気が訓練会場内に当該システムを設置
(2) 北陸総合通信局が自局の災害対策用移動電源車を稼働
(3) 日立国際電気担当者が無線機(移動局)を背負って訓練会場内を巡回、救出救助訓練の模様を映像と音声により随時北陸総合通信局展示ブースに設置された無線機(基地局)へ伝送
(4) 北陸総合通信局展示ブース内に設置された無線機(基地局)に接続された大型ディスプレイにより映像と音声を表示
3. 災害対策用移動通信機器等の展示
◆展示会場:能登歴史公園(七尾市)
災害時等に当局から貸与可能な災害対策用移動通信機器等を展示します。
(1) 簡易無線機
(2) MCA無線機
(3) 衛星携帯電話
(4) 災害対策用移動電源車(小型)
(5) ICTユニット(パネル展示)
参考3
平成28年度石川県防災総合訓練に展示する機器の詳細仕様
1 災害対策用移動通信機器
※ 時間はいずれも通常想定される使用例
2 災害対策用移動電源車(小型)
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外観 |
車内 |
車両諸元
全長: 5,000mm以下、全幅: 2,000mm以下、全高: 2,400mm以下
総重量: 4,000kg以下
主な発電容量 5.5kVA
3 ICTユニット
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