総務省トップ > 組織案内 > 地方支分部局 > 北陸総合通信局 > 報道資料 2020年 > 北陸3県から研究開発事業に3課題を採択 〜「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の令和2年度新規採択課題を決定 〜

報道資料

令和2年4月30日
北陸総合通信局

北陸3県から研究開発事業に3課題を採択
〜「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の令和2年度新規採択課題を決定 〜

 総務省は、情報通信分野の競争的資金である「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の令和2年度研究開発課題の公募について外部評価の結果、北陸3県から、社会展開指向型研究開発3年枠2課題と電波有効利用促進型研究開発3年枠1課題の計3課題を採択しました。
 総務省は、「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の令和2年度研究開発課題の公募を、令和2年1月6日(月)から同年2月6日(木)まで実施しました。
 全国で社会展開指向型研究開発及び電波有効利用促進型研究開発に85課題の応募があり、あわせて20課題が採択されています。
 北陸3県において採択された3課題の概要は、下記のとおりです。
 

1 令和2年度研究開発課題(北陸3県)

社会展開指向型研究開発3年枠(2課題)                                      (順不同)
研究開発課題名 研究代表者 研究分担者 概要 期間
自動車免許自主返納支援のための高齢ドライバーの耐心性運動制御能力の可視化


(研究開発内容説明図 参考資料1PDF)
梶原 祐輔
(公立小松大学)
 
 高齢ドライバーのパニックによる操作不適事故が社会問題になっており、対策が急務である。そこで本研究では高齢者の自動車免許の返納判断を支援し、パニックによる操作不適事故を未然に防止することを目的に掲げる。この目的を達成するために、焦りなどの心理的負荷に耐えるために必要な、運動制御に関する能力(耐心性運動制御能力)を運転前に予測するシステムを開発する。 1か年度
確実に情報を伝える音声避難誘導システムの研究開発


(研究開発内容説明図 参考資料2PDF)
赤木 正人
(北陸先端科学技術大学院大学)
鵜木 祐史、木谷 俊介(北陸先端科学技術大学院大学)、土田 義郎、高野 佐代子(金沢工業大学)  本研究は、災害回避に向けた避難誘導時に、音声により避難誘導情報を誰にでも確実に伝える。すなわち、「災害空間の音環境および避難者の状況がどうであろうと避難誘導音声がはっきり聞こえる」「避難誘導音声から災害の危険性を察知し逃げる気になる」ような避難誘導音声を設計・呈示するための音声システムを構築するためのものである。 1か年度
※ 社会展開指向型研究開発はIoT/BD/AI時代に対応して、技術実証・社会展開を意識した、新たな価値の創造、社会システムの変革並びに地域の活性化及び課題の解決に寄与する情報通信技術の研究開発を推進するプログラムです。

電波有効利用促進型研究開発3年枠(1課題)
研究開発課題名 研究代表者 研究分担者 概要 期間
空飛ぶクルマ向け全立体角200ギガビットを実現する指向性走査デイジーチェーンMIMO・AOA・モノパルス複合アンテナの研究開発


(研究開発内容説明図 参考資料3PDF)
本田 和博
(富山大学)
小川  晃一
(富山大学)
 本研究開発では、空飛ぶクルマの飛行時の動きとそれに伴って激しく変化する伝搬影響を同時かつ適応的に制御するため、自律的に到来波方向を推定して指向性制御することによって、200Gpbsの超高速通信と安全飛行の両方を達成できる指向性走査デイジーチェーンMIMO・AOA・モノパルス複合アンテナを実現することを目指す。 1か年度
※ 電波有効利用促進型研究開発は、電波の有効利用をより一層推進する観点から、新たなニーズに対応した無線技術をタイムリーに実現するとともに、電波利用環境を保護するための技術の研究開発課題に対して研究開発を委託するプログラムです。
 
2 全国における採択課題について

「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の令和2年度社会展開指向型研究開発及び電波有効利用促進型研究開発の公募の結果」
  URL:https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin03_02000301.html

(参考)
  1.  戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)とは、情報通信技術(ICT)分野において新規性に富む研究開発課題を大学・独立行政法人・企業・地方自治体の研究機関などから広く公募し、外部有識者による選考評価の上、研究を委託する競争的資金です。これにより、未来社会における新たな価値創造、若手ICT研究者の育成、中小企業の斬新な技術の発掘、ICTの利活用による地域の活性化、国際標準獲得等を推進する事業です。
  2.  SCOPEとは、Strategic Information and Communications R&D Promotion Programmeの略です。
  3.  戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の令和2年度研究開発課題の公募及び説明会を開催(令和元年12月25日)
       URL: https://www.soumu.go.jp/soutsu/hokuriku/press/2019/pre191225-1.html
   
  • 参考資料1PDF
      自動車免許自主返納支援のための高齢ドライバーの耐心性運動制御能力の可視化(研究開発内容説明図)
  • 参考資料2PDF
     確実に情報を伝える音声避難誘導システムの研究開発(研究開発内容説明図)
  • 参考資料3PDF
     空飛ぶクルマ向け全立体角200ギガビットを実現する指向性走査デイジーチェーンMIMO・AOA・モノパルス複合アンテナの研究開発(研究開発内容説明図)

連絡先
【SCOPE事業全般について】
情報通信部電気通信事業課
担当:傳田、辻
電話:076−233−4420

【電波有効利用促進型研究開発について】
無線通信部電波利用企画課
担当:柄澤、山口
電話:076−233−4470

ページトップへ戻る