報道資料
令和3年11月5日
北陸総合通信局
福井県総合防災訓練において陸上自衛隊との共同訓練を初めて実施
〜陸自ヘリによる災害対策用移動通信機器の空路輸送で大幅な時間短縮を実現〜
総務省北陸総合通信局(局長 蒲生 孝(がもう たかし))は、令和3年11月13日(土)に福井県鯖江市で実施される令和3年度福井県総合防災訓練(主催:福井県、鯖江市)において、北陸3県で初となる陸上自衛隊との共同訓練を含む様々な訓練や、災害時に役立つ幅広い機器の展示・実演を下記のとおり実施します。
陸上自衛隊との共同訓練は、鯖江市から被災地の通信確保の要請があったとの想定で行うもので、空路を組み入れた輸送は、陸路で輸送した場合と比べると大幅な時間短縮が見込まれます。陸路が寸断された場合、空路は唯一の輸送手段にもなり得るため、被災地の迅速な復旧に大きく貢献できると期待できます。
記
1.訓練日時
令和3年11月13日(土) 9:00〜12:00
2.訓練場所
福井県立丹南高等学校グラウンド
(住所:福井県鯖江市熊田町10−7)
3.訓練概要
- (1)陸上自衛隊との共同訓練
- 陸上自衛隊第10師団のヘリコプター及び車両により、災害対策用移動通信機器を訓練会場に輸送(※1)する訓練を実施します。
この訓練は、令和3年3月に締結した「総務省北陸総合通信局と防衛省陸上自衛隊第10師団との災害時等の相互協力に関する協定」に基づく相互協力の一環として初めて実施するものです。
※1 輸送経路:金沢市(金沢駐屯地)−空路−坂井市(福井空港)−陸路−鯖江市(丹南高校グラウンド)
- (2)鯖江市による臨時災害放送局の開設訓練
- 災害現場での活用を想定し、鯖江市がNPO法人たんなん夢レディオと連携し、当局が保有する設備を用いて臨時災害放送局の開設訓練を行い、災害対策本部からのリアルタイムな情報をFMラジオで聴取できるようにします。また、災害時における開設手続き(放送局開設のための免許申請や当局による免許等)を想定した訓練も地方公共団体の担当者を対象に実施します。
- (3)臨時災害放送局への電源供給訓練
- 災害による停電を想定し、臨時災害放送局を稼働するために、ネッツトヨタ福井株式会社の協力により、PHV(プラグインハイブリッド自動車)から電源を供給して放送する訓練を行います。
- (4)自動起動ラジオ(FM受信機)による遠隔解錠の展示・実演
- 避難所等の鍵の保管箱を解錠するため、臨時災害放送局を活用しDTMF信号(※2)を放送することで、受信端末である自動起動ラジオに接続された鍵保管箱(※3)が自動的に開く展示・実演をNPO法人たんなん夢レディオ及びタイヨー電子株式会社の協力により行います。これにより、災害発生後、避難所等の鍵管理者の所在の有無に関わらず鍵保管箱が自動的に開くため、避難所への速やかな避難が可能となります。
※2 DTMF信号:プッシュ回線の電話で電話する時に、ボタンを押すごとに発する「ピッポッパッ」という音の信号のこと。(Dual-Tone Multi-Frequency)
※3 実演に用いる機器は、NPO法人たんなん夢レディオ及びタイヨー電子株式会社が独自開発したもの。
- (5)災害対策用移動通信機器等の展示・実演
- 災害時等に当局から貸与可能な以下の災害対策用移動通信機器等の展示・実演と併せて、株式会社富士通ゼネラルの協力による公共ブロードバンド移動通信システムも展示します。
- 【訓練当日に展示・実演する機器等】
-
- 1) 簡易無線機
- 2) MCA無線機
- 3) 衛星携帯電話
- 4) ICTユニット
- 5) 公共ブロードバンド移動通信システム
- 6) 災害対策用移動電源車
4.参考
上記展示・実演する機器等の詳細及び当局の災害支援施策は、別添資料
を参照
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