報道資料
令和4年5月13日
北陸総合通信局
北陸3県から研究開発推進事業に1課題を採択
〜「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の令和4年度新規採択課題を決定〜
総務省は、戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の令和4年度電波有効利用促進型研究開発の公募について、外部評価の結果、北陸3県から1課題を採択しました。
総務省は、情報通信分野の競争的資金である「戦略的情報通信研究開発推進事業 (SCOPE)」の令和4年度電波有効利用促進型研究開発における研究開発課題の公募を令和4年1月7日(金)から同年2月7日(月)まで実施したところ、全国で26件の応募があり、13件を採択しました。北陸3県において採択された1課題の概要は、下記のとおりです。
記
1 電波有効利用促進型研究開発(先進的電波有効利用型)
研究開発課題名 |
研究代表者 |
研究分担者 |
概要 |
期間 |
レーザーカオスによるTHz波のための高効率光伝導アンテナの研究開発
(参考:研究開発内容説明図) |
纉 史欣
(くわしま ふみよし)
(福井工業大学) |
谷 正彦(たに まさひこ)
(福井大学)
原口 雅宣(はらぐち まさのぶ)(徳島大学)
|
無線通信速度はキャリア周波数(通信に用いる周波数)の10分の1程度までが期待できるため、電波の有効利用促進にはキャリア周波数のTHz帯への高周波化は必須であり、移動体通信においては、送信とは分離した受信装置が必須である。レーザーカオス光の光ビートを局部発振機として用いたTHz波の高感度検出手法を開発し、移動体通信での安価でかつ可搬型のTHz波検出技術をレーザーカオス光を利用することで確立する。また、このシステムに最適な、プラズモンによる感度増強アンテナも開発する。 |
1か年度 |
(参考)
- 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)とは、情報通信技術(ICT)分野において新規性に富む研究開発課題を大学・独立行政法人・企業・地方自治体の研究機関などから広く公募し、外部有識者による選考評価の上、研究を委託する競争的資金です。これにより、未来社会における新たな価値創造、若手ICT研究者の育成、中小企業の斬新な技術の発掘、ICTの利活用による地域の活性化、国際標準獲得等を推進する事業です。
- SCOPEとは、Strategic Information and Communications R&D Promotion Programmeの略です。
- 電波有効利用促進型研究開発について
電波の有効利用をより一層推進する観点から、新たなニーズに対応した無線技術をタイムリーに実現するため、(1)周波数を効率的に利用する技術、(2)周波数の共同利用を推進する技術、(3)高い周波数へ移行を促進する技術のいずれかに該当し、おおむね5年以内に開発すべき技術に関する無線設備の技術基準の策定に向けた研究開発課題に対して研究開発を委託するものです。
・先進的電波有効利用型
電波の有効利用に資する先進的かつ独創的な研究開発公募
・先進的電波有効利用型(社会展開促進)
電波を用いたIoTシステム構築や社会展開の促進を目的とした、新たなワイヤレスビジネスの創出を意識した研究開発公募
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