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報道資料

平成28年3月28日
四国総合通信局

徳島県「海上防災通信ネットワークシステム」に無線局免許を付与
≪南海トラフ巨大地震に備えた強靱化対策として漁業用海岸局を広域化≫

 四国総合通信局(局長:佐藤 裁也(さとう たつや))は、徳島県(飯泉 嘉門(いいずみ かもん)知事)から申請のあった、漁業無線ネットワークの広域化に係る漁業用海岸局(※注)に免許を付与しました。
 これにより徳島県下の漁業用海岸局の整備は整ったことになります。

1 概要

 徳島県は南海トラフ巨大地震の発生に備え、非常時における迅速かつ確実な情報通信機能を強化する目的で、徳島県及び徳島県無線漁業協同組合所属の牟岐漁業用海岸局に音声通信に加え、文字情報の伝達も可能なデジタル無線機を導入するとともに、県内漁船への一斉通信エリアを拡大するため、新たに開設した明神山漁業用海岸局による「海上防災通信ネットワークシステム」を整備しました。
 今回の整備により牟岐漁業用海岸局から紀伊水道・太平洋沿岸をカバーする県内漁船への一斉通報が可能になります。
 これにより徳島県下の漁業用海岸局の整備は整ったことになります。

 ※注「漁業用海岸局」とは、漁業用として漁船の船舶局等と通信を行うため陸上に開設する移動しない無線局。

2 運用開始

 平成28年4月1日

3 無線局の概要

(1)明神山漁業用海岸局(開設)

表:明神山漁業用海岸局(開設)
申請者 徳島県
識別信号 むぎぎょぎょう
設置場所 徳島県海部郡美波町
電波の型式 A3E(DSB電話)、A2D(データ)
周波数及空中線電力 27MHz 1W(DSB)
 

(2)牟岐漁業用海岸局(変更)

表:牟岐漁業用海岸局(変更)
申請者 徳島県無線漁業協同組合
徳島県
識別信号 むぎぎょぎょう
設置場所 徳島県海部郡牟岐町
電波の型式 A3E(DSB電話)、J3E(SSB電話)、H3E(SSB電話)、A2D(データ)
周波数及空中線電力 2MHz(中短波帯) 50W(最大)
4MHz〜22MHz(短波帯) 200W(最大)
27MHz 1W(DSB)、25W(SSB)
 

【用語解説】

DSB:Double Sideband 全搬送波両側波帯の略で、中波帯または短波帯のAMラジオ放送、漁業無線や航空無線に全世界で広く利用されている電波の変調方式である。
SSB:Single Sideband 抑圧搬送波単側波帯の略で、短波帯の漁業無線を中心とする業務やアマチュア無線で利用されている電波の変調方式である。
 
 

(3)徳島県漁業用海岸局広域化のイメージ

 

連絡先
四国総合通信局 無線通信部 航空海上課
担当:大場課長、山田上席電波検査官
電話:089-936-5021

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