注 SCOPE : Strategic Information and Communications R&D Promotion Programme
総務省は、情報通信分野の競争的資金である「戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)」の平成28年度研究開発課題の公募を、平成28年1月12日(火)から同年2月12日(金)まで行い、153件の提案がありました。
四国からは、5件の提案があり、外部評価の結果、別紙1の3件が採択されました。
また、これら新規提案のほか、平成27年度にフェーズI又はフェーズIIとして実施していた研究開発については、四国から別紙2の5件が提案され、すべて引き続き研究を行うことが認められました。
【別紙1】四国から提案し、採択されたSCOPE平成28年度研究開発の概要等
【別紙2】四国から提案し、選抜又は継続されたSCOPE平成28年度研究開発の概要等
【別紙3】平成28年度 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)(PDF 424KB)
【関連報道資料】
・戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の平成28年度研究開発課題の公募(平成27年12月18日付け)
【別紙1】
四国から提案し、採択されたSCOPE平成28年度研究開発の概要等
研究開発課題名 | 研究代表者 | 研究分担者 | 概要 | 期間 |
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単一周波数の小型気象レーダを複数用いた極端気象監視ネットワークのプロトタイプ構築 | 【高知大学】 佐々 浩司 (さっさ こうじ) |
【高知大学】 本田 理恵(ほんだ りえ)、村田 文絵(むらた ふみえ) 【古野電気株式会社】 木 敏明(たかき としあき)、武地 美明(たけち よしあき)、廣瀬 孝睦(ひろせ たかよし)、早野 真理子(はやの まりこ)、箕輪 昌裕(みのわ まさひろ)、石垣 雄太(いしがき ゆうた) 【情報通信研究機構】 村田 健史(むらた たけし) |
道路・鉄道の安全運行、市民の人命や財産を守るため、高解像度の面的な気象情報をリアルタイムかつ高頻度に提供するシステム構築を最終目標とする。 豪雨や突風などが多発する高知県に、最大6台の小型気象レーダを最適配置して、山岳部や建物による電波遮蔽、降雨による信号減衰を相互にカバーし、クラウドにより一元的に管理・配信するレーダネットワークシステムを構築する。複数のレーダを単一周波数とし、マルチレーダ制御装置などにより干渉除去を行う。複雑地形におけるクラッターの適正除去や降雨減衰の補正の改良を行う。詳細な降雨・風情報を1分間隔で提供するアルゴリズムを開発する。 (資料1 ![]() |
1か年度 |
研究開発課題名 | 研究代表者 | 研究分担者 | 概要 | 期間 |
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認知力トレーニングを目的とした事例ベース雑談音声対話システムの研究開発 | 【徳島大学】 北岡 教英 (きたおか のりひで) |
【株式会社ヴィッツ】 渡邉 友裕(わたなべ ともひろ) 【徳島大学】 泓田 正雄(ふけた まさお) 【阿南工業高等専門学校】 太田 健吾(おおた けんご) |
ロボットあるいはPC上のエージェントによる雑談対話を実現する「認知力トレーニング対話システム」を開発し、高齢者福祉に貢献することを目的とする。まず、高齢者音声認識の性能の向上を目指し、次にWeb検索に基づく話題適応の研究を行う。さらに、雑談を継続して楽しませるための応答内容選択方法を研究開発する。最後にこれらの技術を音声対話システムとして実現し、フィールドテストにより評価を行う。 (資料2 ![]() |
1か年度 |
地理空間情報と環境情報を活用した災害避難共助支援による減災力向上に関する研究開発 | 【愛媛大学】 都築 伸二 (つづき しんじ) |
【愛媛大学】 二神 透(ふたがみ とおる)、山田 芳郎(やまだ よしお) |
南海トラフ巨大地震によって生じる地震火災や津波被害に対して、共助・自助による減災力向上することを目的として、地域住民による災害避難計画の立案を支援し、その結果を住民どうしで共有するためのクラウドシステムを開発し実践する。また、環境および防災教育用教材を充実し、住民によるハザードマップ作りや、まち作りコミュニティ活動等を支援する機能を開発することによって、平時から使えるシステムとする。 (資料3 ![]() |
1か年度 |
【別紙2】
四国から提案し、選抜又は継続されたSCOPE平成28年度研究開発の概要等
研究開発課題名 | 研究代表者 | 研究分担者 | 概要 | 期間 |
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養殖現場と連携した双方向『水産情報コミュニケーションシステム』による赤潮・魚病対策技術の開発 | 【愛媛大学】 清水 園子 (しみず そのこ) |
【愛媛大学】 太田 耕平(おおた こうへい)、松原 孝博(まつばら たかひろ)、小林 真也(こばやし しんや)、黒田 久泰(くろだ ひさやす)、樋上 喜信(ひがみ よしのぶ)、遠藤 慶一(えんどう けいいち)、入野 和朗(いりの かずお)、吉田 則彦(よしだ のりひこ)、Mohapatra Sipra(モハパトラ シプラ) 【愛媛県農林水産研究所】 川上 秀昌(かわかみ ひでまさ)、久米 洋(くめ ひろし) |
計画的な養殖生産を妨げる重要かつ最大の要因である赤潮と魚病による被害低減のため、ICTを利用して生産者へ警報や注意報として情報発信するとともに、生産者からシステムへ海洋環境や養殖魚などの現場情報をフィードバックし、情報を共有する双方向の水産コミュニケーションシステムの研究開発を実施する。 (資料4 ![]() |
最長2か年度 |
センサーネットワークを活用したPHRとEHRの統合による個別化糖尿病疾病管理プログラムの開発 | 【徳島大学】 松久 宗英 (まつひさ むねひで) |
【徳島大学】 黒田 暁生(くろだ あきお)、田蒔 基行(たまき もとゆき)、森 博康(もり ひろやす)、谷口 諭(たにぐち さとし)、玉木 悠(たまき ゆう) |
糖尿病発症早期からの生活習慣の改善実現を目的として、患者自身の病状に対する理解と、治療への動機付けを支援するために、センサーネットワークを活用したPHR(Personal Health Record)と、地域の医療機関の診療情報が蓄積されているEHR(Electronic Health Record)とを統合させた、個別化糖尿病疾病管理プログラムの研究開発を実施する。 (資料5 ![]() |
最長2か年度 |
「日本一の健康長寿県構想」に資する高度脳画像クラウドの研究開発 | 【高知工科大学】 岩田 誠 (いわた まこと) |
【高知工科大学】 中原 潔(なかはら きよし)、松崎 公紀(まつざき きみのり) 【高知大学】 森信 繁(もりのぶ しげる) |
認知・運動学習の脳科学的知見、ならびに脳画像処理・解析技術を用いて、県内の各認知症疾患治療センターで撮像された脳画像を高精細な脳画像に再構成して解析するアルゴリズムを確立し、JGN-Xと高知県情報ハイウェイのネットワークを活用したABIC(Advanced Brain Imaging Cloud)の研究開発を実施する。 (資料6 ![]() |
最長2か年度 |
研究開発課題名 | 研究代表者 | 研究分担者 | 概要 | 期間 |
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“命を守る”ためのICT活用地域密着型防災システム | 【徳島大学】 光原 弘幸 (みつはら ひろゆき) |
【徳島大学】 上月 康則(こうづき やすのり) 【株式会社オプトピア】 井上 武久(いのうえ たけひさ)、山口 健治(やまぐち けんじ)、武知 康逸(たけち やすいち)、森本 真理(もりもと まり) |
“防災+ゲーム+集合知”の組み合わせに着目し、(1)地域住民がゲーム感覚で防災情報の蓄積や防災教材の作成に参加できるWebシステム、(2)蓄積・共有された防災情報、防災教材及び実施した避難訓練について住民が議論や災害図上訓練のできるWebシステム、(3)スマートフォンやタブレット端末上で防災教育(避難訓練)の機会を無理なく提供するモバイルシステムを開発する。そして、徳島県の複数地域を対象にその有効性を検証する。 (資料7 ![]() |
2か年度目 |
ICT利用による情報化農業確立のための害虫発生モニタリングシステムの開発 | 【愛媛大学】 有馬 誠一 (ありま せいいち) |
【愛媛大学】 上加 裕子(うえか ゆうこ) 【株式会社日進機械】 玉岡 誠秀(たまおか せいしゅう)、矢野 哲也(やの てつや)、岸 陽平(きし ようへい) |
本研究課題では、太陽光植物工場における害虫の発生状況の時系列データを得るべく、害虫発生モニタリングシステムを構築する。具体的には、害虫捕殺粘着シートを自律走行ロボット搭載のデジタルカメラで撮影し、画像処理技術を用いて、捕殺された害虫のカウントを行う。これにより多地点・広範囲・高頻度で害虫発生の状況把握が可能となり、さらに、クラウド上での展開、害虫発生状況のマップ化により、害虫の分布と拡大の傾向、発生源の特定、栽培環境との関係を提示することができる。 (資料8 ![]() |
2か年度目 |