国際連合の専門機関である国際電気通信連合（ITU）に設置された世界無線通信会議（WRC）が平成27年11月に開催され、海上通信におけるデータ通信環境を整えるためVDES（VHF Date Exchange System Overview：国際VHFデータ通信システム）の導入及び400MHz帯船上通信設備のデジタルナロー化によるチャネル増が決定されました。これにより、短時間で詳細かつ正確な情報の交換が可能となり、航行の安全の向上、船上作業の効率化等が期待されています。
しかしながら、この新たな通信システムは、既存の海上通信用の周波数を利用することとなったことから、共用利用についての検討が必要となります。
このため、VDESの導入に当たって、音声通信システムとの周波数共用条件等の技術的条件及び適正なチャネル配置技術を調査検討するとともに、400MHz帯船上通信設備においては、デジタルシステムとアナログシステムとの周波数共用条件の技術的条件を検討し、新たに利用される海上通信システムが円滑に導入できる通信利用環境の構築を目的とし、調査検討会を開催します。
