報道資料
平成29年8月21日
四国総合通信局
徳島県総合防災訓練において臨時災害放送局の開設訓練を実施
≪全国初、広域向けと特定地域向けの2局を開設。訓練模様も生放送。≫
総務省四国総合通信局（局長 吉武 久（よしたけ ひさし））は、平成29年9月1日（金）に実施される「平成29年度徳島県総合防災訓練」において、四国行政評価支局の協力も得て、災害時における情報伝達が迅速に行えるよう、国、県、鳴門市、エフエムびざんが合同で臨時災害放送局（FM放送局。以下同じ。）の開設訓練を実施します。
災害時に、被災者支援情報や生活関連情報等の伝達手段としてラジオ放送の果たす役割は大きく、本年7月の九州北部豪雨に際しても被災自治体により臨時災害放送局が開設されています。
当日は、（1）災害発生直後に徳島市及び隣接地域住民向けに広域情報の伝達を想定した臨時災害放送局の開設、（2）災害発生から数日後に必要性が高まってくると考えられる被災地住民向けのきめ細かな情報の伝達を想定した臨時災害放送局の開設、の2つの訓練を実施します。（1）はエフエムびざんの放送設備をそのまま利用して開設、（2）は当局保有の放送設備を現地に搬入しこれを使用して開設します。
総合防災訓練での臨時災害放送局の開設訓練は四国管内では初、広域と特定地域向けの2つの臨時災害放送局の開設訓練は全国初の取組となります。
1 訓練日時
平成29年9月1日（金）12：30 〜 15：45予定（総合防災訓練終了まで）
2 訓練場所
3 訓練概要
（1）広域向け臨時災害放送局の開設訓練
被災自治体と想定された徳島県が、被災者支援情報や生活関連情報を迅速に伝達するため、県庁所在地のコミュニティ放送局であるエフエムびざんの協力を得て、使用中の放送設備をそのまま利用して臨時災害放送局を開設する訓練を実施。
開設に要する四国総合通信局への免許申請手続きは、徳島県の担当者から特例措置により口頭で迅速に実施。
ア 参加機関
イ 訓練手順
［1］ 徳島県からエフエムびざんに、臨時災害放送局の開設のため、放送設備の使用等の協力を電話で要請。
［2］ エフエムびざんから徳島県に、協力要請を受諾する旨、電話で回答。
［3］ 徳島県から四国総合通信局に、徳島県が開設する臨時災害放送局について電話で免許申請。
［4］ 四国総合通信局から徳島県に、臨時災害放送局を免許する旨、電話で通知。
［5］ 徳島県からエフエムびざんに、免許を付与された旨、電話で連絡。
［6］ 徳島県は、エフエムびざんの協力を得て臨時災害放送局を開設（模擬開設。実際はエフエムびさんが放送を継続し、同局の特別番組として総合防災訓練の模様を放送）。
（2）特定地域向け臨時災害放送局の開設訓練
被災自治体と想定された鳴門市が、災害発生から数日後に、より狭い地域の住民向けにきめ細かな被災者支援情報や生活関連情報を迅速に伝達するため、隣接地域のコミュニティ放送局であるエフエムびざんの協力を得て、臨時災害放送局を開設する訓練を実施。放送設備は当局が訓練地に搬入したものを使用。
開設に要する四国総合通信局への免許申請手続きは、エフエムびざんから特例措置により口頭で迅速に実施。
ア 参加機関
- 鳴門市
- 株式会社エフエムびざん
- 四国総合通信局（四国行政評価支局内に臨時設置するサテライトオフィス）
イ 訓練手順
［1］ 鳴門市からエフエムびざんに、臨時災害放送局開設と申請代行等の協力を電話で要請。
［2］ エフエムびざんから鳴門市に、協力要請を受諾する旨、電話で回答。
［3］ エフエムびざんから四国行政評価支局内に臨時設置する当局サテライトオフィスに、鳴門市が開設する臨時災害放送局について電話で放送設備の借受申請及び免許申請。
［4］ 四国総合通信局から申請代理人であるエフエムびざんに、鳴門市に免許する旨、電話で通知。
［5］ エフエムびざんから鳴門市に、免許を付与された旨、電話で連絡。
［6］ 鳴門市は、エフエムびざんの協力を得て臨時災害放送局を開設（模擬開設。実際は当局が貸与する放送設備（当局が実験試験局の免許を取得済）により、総合防災訓練の模様を放送）。
※
当局では、臨時災害放送局用の放送設備一式（送信機、アンテナ）を保有しており、災害時に自治体が円滑に開設できるよう、求めに応じて貸し出します。
4 訓練模様の放送
総合防災訓練の模様は、訓練会場内に設置されるスタジオから訓練に使用する機器を用いて会場内に向けて（87.4MHz）、また、徳島市及び隣接地域に向けてはエフエムびざんの特別番組として（79.1MHz）、それぞれ生放送される予定です。
（注）エフエムびざんの特別番組は14：00〜15：00の放送です。
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