テーマ
法律&契約編
~トラブル回避のために正しく知ろう~
12高額バイト、お小遣い稼ぎのつもりが思わぬ事態に!

学習のポイント

~登録した個人情報をネタに脅され断れなくなることも
少しでも気になることがあったら思いとどまろう~

事例12。ネットでアルバイトを探していたら、簡単で高収入、といったものを見つけた。仕事の内容は、荷物を受け取るだけ、となっていたので、楽なバイトが見つかったと喜んで、個人の家に荷物を受け取りに行ったら、いきなり警察官に取り囲まれるシーン。

ハートきゅんのイラスト

ここから僕が解説します

事例12解説。僕、ハートきゅんが解説します。軽い気持ちで応募したアルバイトは、実は犯罪の手伝い、いわゆる闇バイトと呼ばれるものだったんですね。お小遣い稼ぎのつもりが、犯罪の加害者になってしまうケースが増えています。例えば、特殊詐欺で検挙された人の5人に一人が20歳未満です。今回の事例のように、SNSなどで見つけた高額を謳うアルバイトには注意が必要です。中には普段使わないアプリの利用を促すなど、特殊な連絡方法を指示されることもあるので、何か違和感があった場合は疑って思いとどまりましょう。また、学生証などの身分証明書の写真を送るように指示されることがあります。もし、相手が犯罪者だった場合は、住所や連絡先を知られてしまっているから、家族を人質に取られるようなものなので、SNSで安易に個人情報を伝えるのはご法度ですよ。

考えてみよう
“安全”で“簡単にたくさん稼げる”仕事を見つけたら、疑ってかかるのが無難。犯罪に加担してしまったり、脅されて抜けられなくなったりしないために、できることは?
Aうまい話にはウラがある

SNSなどの人づて情報や個人的な仕事には要注意!社名や団体名がなければ応募しないで。

B詳しくは直接やり取りで?!

他者から見えない直接やり取りできる方法を指示されたら危険、連絡を取らず思い留まりましょう。

C怪しいバイトへの登録はNG

仕事に必要だからと登録したあなたの個人情報は犯罪者に渡り、脅迫の材料になるのです。

もっと詳しく
「闇バイト」は“バイト”ではなく、犯罪実行者の募集です!

警察庁『令和5年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について』によれば、特殊詐欺での少年の検挙人員は446人。被害者からお金等を受け取る「受け子」として検挙された人の中でも5人に1人が少年となっています。

中高生には高額でも、詐欺や犯罪のグループにとってはだまし盗った金額のごく一部。捕まっても困らない使い捨てのコマとして、都合よく利用されているだけなのが現実です。

SNSなどにメッセージ投稿された「簡単な仕事で高額収入」は、犯罪実行者の募集と捉えるのが鍵。

興味があっても反応しない、面白がって広めない、外から見えないやり取りはしない、を心がけて。

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