平成13年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

10 新世代移動通信システムの実現に向けた取組

新世代移動通信システムの将来展望を電気通信技術審議会に諮問

 近年のモバイルコンピューティングの急速な普及や情報通信技術の急速な進展によって、伝送速度の一層の高速化による高精細な動画像伝送を含むマルチメディア移動通信の実現や、安全性・信頼性の高いオールIP化ネットワークの実現が求められている。また、周波数や通信方式等をソフトウェアによって柔軟に変更できるソフトウェア無線技術等、様々な新世代移動通信技術の研究開発が諸外国においても進められている。ITUにおいても、IMT-2000のさらなる高度化や、IMT-2000の次の世代の移動通信システム(第4世代移動通信システム)の実現に向けた検討が開始されたところである。
 このような状況を踏まえ、新世代移動通信システムの実現に向け、同システムの基本コンセプト、実現するための移動通信技術・ネットワーク技術等の技術開発課題、標準化課題及びその推進方策等について、早急に検討することが必要となっている。このため総務省は、平成12年10月に「新世代移動通信システムの将来展望」を電気通信技術審議会に諮問した。平成13年6月には答申を受ける予定であり、これを受けて総務省は新世代移動通信システムの国際標準化活動に対して積極的に寄与し、実現に必要な研究開発を推進する予定である(図表)。

図表 新世代移動通信システムの実現に向けた取組
新世代移動通信システムの実現に向けた取組の概要

 


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