総務省トップ > 組織案内 > 地方支分部局 > 四国総合通信局 > イベント報告2016年 > 「海上通信システムの新たな利用における周波数共用のための技術的条件の調査検討会」を開催

「海上通信システムの新たな利用における周波数共用のための技術的条件の調査検討会」を開催

 四国総合通信局は、平成28年6月17日に松山市内において、第1回「海上通信システムの新たな利用における周波数共用のための技術的条件の調査検討会」を開催しました。

 本検討会開催の背景として、国際連合の専門機関である国際電気通信連合(ITU)に設置された世界無線通信会議(WRC)が平成27年11月に開催され、国際VHFデータ通信システム(VDES:VHF Date Exchange System)の導入及び400MHz帯船上通信設備のデジタルナロー化が全世界的に決定されました。これにより、海上におけるデータ通信の利用環境が整えられるとともに、400MHz帯船上通信に使用できるチャネルが増加することから、短時間で詳細かつ正確な情報の交換が可能となり、航行の安全の一層の向上、船上作業の効率化等が期待されています。
 しかしながら、この新たな海上通信システムは、それぞれ既存の音声通信に用いられている国際VHF周波数のチャネル及びアナログ400MHz帯船上通信設備の周波数帯を使用することとなったことから、共用利用するための検討が必要となっています。
 このため、本検討会では、VDESの導入に当たって、音声通信との周波数共用条件等の技術的条件及び適正なチャネル配置技術を調査検討するとともに、400MHz帯船上通信設備のデジタル通信とアナログ通信の周波数共用条件の技術的条件を検討し、新たに利用される海上通信システムが円滑に導入できるよう通信利用環境を整備することとしています。
 検討会では座長に越生 重章(おごせ しげあき)香川大学工学部教授、副座長に長尾 和彦(ながお かずひこ)弓削商船高等専門学校情報工学科教授を選任し、国際VHF及び400MHz帯船上通信設備の概要及び国際動向に関する事務局からの説明の後、周波数共用条件検討の進め方及び調査検討のスケジュールなどについて討議されました。
 今後、瀬戸内海で実施を予定している実証試験など、周波数共用条件の技術的検討を進め、来年3月末までに取りまとめる予定です。

第1回調査検討会の様子

 

ページトップへ戻る