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四国総合通信局新庁舎建築工事着工式を開催

 四国総合通信局は、平成29年6月13日(火)、松山市味酒町の旧印刷局跡地において、新庁舎建築工事着工式を開催しました。
 着工式には、来賓や工事関係者等約50名の方々に御出席いただきました。

着工式の様子

 

 最初に、高市 早苗(たかいち さなえ)総務大臣からのメッセージが、司会の青野(あおの)総務課長により代読されました。
 「本日は、四国総合通信局新庁舎着工式にご臨席賜り、 誠にありがとうございます。
 四国のICTの実装は、御列席の皆様のご尽力により、着実に進んでいます。
 来年3月に予定されている新庁舎の完成を心待ちにしつつ、今後も、四国の地域特性を踏まえ、「身近なIoTプロジェクト」などを通じ、ICTの一層の実装に取り組んでまいりますので、皆様の一層のご支援、ご協力をお願い致します。」

 次に、四国総合通信局 佐藤 裁也(さとう たつや)局長が、
 「本日はお忙しいなか、中村(なかむら)愛媛県知事、毛利(もうり)愛媛県議会議長、野志(のし)松山市長、雲峰(くもみね)松山市議会議長代理・原(はら)副議長、関谷(せきや)元郵政大臣をはじめ、多数の皆様に、新庁舎 建築工事 着工式に御臨席いただき、誠にありがとうございます。 皆様方のおかげをもちまして、今般、愛媛・松山の地に、四国総合通信局新庁舎の建築工事に着手する運びとなり、御支援いただいた皆様方をお招きして着工式を開催させていただく次第です。
 工事関係者の皆様には、事故無く、安全に建築工事を完遂していただきますようお願い申し上げます。ご近隣の皆様方には、工事期間中、ご迷惑をおかけすることになりますが、見守りいただきますようお願い申し上げます。
 さて、四国総合通信局は、大阪、広島両逓信局で分割していた四国管内の逓信行政を統合し、新たに『松山逓信局』として、昭和18年12月に発足いたしました。以降、郵政省、総務省と組織の変遷の中、73年間に渡り、ここ愛媛・松山の地において、四国全体の情報通信行政に関わってまいりました。
 この間、四国の情報通信行政は大きく進展し、昨年はここ四国でG7大臣会合が行われ、本日御臨席の中村(なかむら)愛媛県知事、野志(のし)松山市長、四国四県の知事・首長、四国経済連合会はじめ経済界、大学のリーダーシップのもと、全国に先駆けたICT実装の動きが日々進んでおり、今、さらなる成長をとげようとしています。
 本日ご臨席の皆様の一層のご支援、ご協力をお願い申し上げまして、大臣のメッセージにもありました、『ICT実装、身近なICT』で輝く、四国の発展を祈念して御挨拶とさせていただきます。」
と挨拶しました。

佐藤(さとう)局長

 

 続いて、来賓を代表して、愛媛県 中村 時広(なかむら ときひろ)知事、松山市 野志 克仁(のし かつひと)市長、関谷 勝嗣(せきや かつつぐ)元郵政大臣から、それぞれ御祝辞をいただきました。

 中村(なかむら)愛媛県知事は、祝辞の中で
 「今、佐藤(さとう)局長からもお話しがありましたように、戦前、松山逓信局から始まり、戦後の混乱期には電波監理局としてスタートしたことにより、この愛媛では常に四国全体の通信関係の先駆け的な取組が可能になったと思います。
 7年前、当時私は松山市長の立場でしたが、四国総合通信局が場合によってはどこかに移転するかもしれない、という情報が入ってまいりました。もし仮に県外に移転するようなことがあれば、県内の情報産業の成長や県内経済に与える影響は大なりと判断しまして、県と市が一体となって県内に留まってもらいたいというアクションを起こしました。その思いを受け止めていただき、正式に県内に留まるという報告を受けたときは、感無量の気持ちでした。
 ICTの分野はまさに既存企業の成長にもつながる分野であり、情報関連産業の成長や防災・減災・安全対策といった様々な面で、これからも大きな取組が期待されています。今後ともなお一層協力させていただき、愛媛県そして四国の発展に結びつく移転となるよう、我々も県の立場で全力を尽くしてまいります。」
と述べられました。

中村(なかむら)愛媛県知事

 

 野志(のし)松山市長は、祝辞の中で
 「四国総合通信局には、特に地域経済の活性化や市民生活の向上に向け、積極的な助成に取り組んでいただいています。例えば、中村(なかむら)市長の時代には、新たな産業基盤を整えるため3,000kmを超える光ファイバ網の整備に御支援をいただきました。その結果、先日オフィスを拡大移転しましたサイボウズ株式会社などのIT企業や、昨年6月に総合アウトソーシングセンターを開設した株式会社NTTマーケティングアクトなど、多くの情報通信関連企業の誘致と、それに伴う新規雇用の創出につながっており、2004年には総務省からITビジネスモデル地区の指定を受けました。その助成によりまして、松山フリーWi-Fiの整備や、島嶼部や山間地域を含む全ての小中学校でICT環境が整備されるとともに、2012年からは毎年、サイバーセキュリティに関するシンポジウムが道後で開催されるなど、松山市の高度情報化の取組は、四国総合通信局のお力添えによるものばかりです。
 松山市では今年度も、ビッグデータを活用したビジネスに着目し、産学官が連携してデータサイエンティストの育成に取り組むなど、市民生活の向上、地域経済の活性化、観光振興など幅広い分野でICTによるまちづくりに取り組んでいきますので、一層の御理解と御協力をお願いします。」
と述べられました。

野志(のし)松山市長

 

 関谷(せきや)元郵政大臣は、祝辞の中で
 「この度、新庁舎が建設されることになりましたが、松山市、愛媛県そして四国において通信関係が本当に大きく発展していることを、日々感じています。この新庁舎が落成すれば、またそれを足がかりにしてさらに発展することができると考えています。平成30年3月には完成すると聞きましたので、今から楽しみです。
 本日お集まりの皆様が愛媛の発展を担っていることに、心から御礼を申し上げます。」
と述べられました。

関谷(せきや)元郵政大臣

 

 最後に、四国地方整備局 名波 義昭(ななみ よしあき)局長が、
 「四国地方整備局は、四国管内の官庁施設の整備と施設管理者への保全指導を担当しております。四国総合通信局新庁舎につきましても、その整備を進めてきたところであり、このたび工事着手の運びとなりました。
 今回の新庁舎の整備にあたっては、電気通信事業者に係る許認可や不法電波の監視など、四国総合通信局における効率的な日常業務の遂行に配慮した平面計画を行うとともに、耐震安全性及び災害時における電気・水などのインフラ機能を確保し、防災拠点としての機能維持を図る計画としております。
 また、この移転先においても引き続き、地域の方々に親しまれるよう、愛媛県をイメージする暖かみのある色彩を採用し、地域の風情ある景観に配慮した外観を形成するとともに、松山市の節水政策も踏まえた雨水利用設備の設置など、自然エネルギーを活用した環境にも優しい施設計画としております。
 これから本年度末の完成に向け、新庁舎の工事に本格的に着手することとなりますが、品質の確保、安全管理の徹底を図りつつ事業を実施して参る所存です。」
とご挨拶されました。

名波(ななみ)四国地方整備局長

 

 なお、新庁舎の完成予想図と、四国総合通信局の主な沿革は次のとおりです。

●新庁舎完成予想図(資料提供:四国地方整備局)

  住所:愛媛県松山市味酒町2丁目14番地4
  規模・構造:RC造地上4階建
  延べ面積:約2,600平方メートル
 
 ●四国総合通信局の主な沿革

昭和18年12月  大阪、広島両逓信局で分掌していた四国管内の逓信行政を統合し、新たに「松山逓信局」を
       松山市末広町(現伊予鉄道株式会社本社付近)に設置

昭和19年4月  本庁舎を一番町(愛媛県商工経済会跡地)に移転
昭和20年7月  本庁舎を清水町(松山経済専門学校(現松山大学)校舎)に移転
昭和22年8月  本庁舎を二番町(現NTT西日本四国事業本部敷地)に移転
昭和24年6月  郵政省及び電気通信省の設置に伴い、電波庁の地方機関として「四国電波管理局」が発足
昭和25年6月  電波三法が施行、「四国電波管理局」は「四国電波監理局」に改組
昭和25年12月  堀之内(現愛媛県美術館付近)に単独庁舎が新築落成
昭和42年7月  四国郵政合同庁舎(宮田町)の完成により局舎移転
昭和60年4月  電気通信事業法施行(電気通信の自由化)に伴い、「四国電気通信監理局」に改組

平成13年1月  中央省庁再編により、「郵政省」は「総務省」に再編
        「四国電気通信監理局」は「四国総合通信局」へ改組

平成29年6月  味酒町において、新庁舎の着工式を挙行

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