ゴルフ場利用税

 アメリカ合衆国ジョージア州オーガスタ。この地名を聞くと、ゴルフのマスターズ・トーナメントを連想する人が多いのではないでしょうか。2021(令和3)年大会では、松山英樹選手が日本人として初めてグリーンジャケットを手にしたことで、日本中に大きな感動をもたらしました。ゴルフといえば、2016(平成28)年からオリンピックの正式種目にも加えられ、今では全世代で楽しまれているスポーツになりました。ゴルフを楽しむことは健康寿命の増進に一役買う一方で、山林原野を切り開いて広大なフィールドを確保するゴルフ場の維持管理には、アクセス道路の整備や地滑り対策など、多大な行政コストがかかっています。そこでゴルファーの皆さんにゴルフ場利用税という形で1日800円ほどのお金を負担いただいています(金額はゴルフ場によって異なります)。ゴルフ場利用税は都道府県が徴収していますが、税収の70%はゴルフ場がある市町村に交付されています。一般にゴルフ場は人里離れた山間などアクセスしにくい場所にあることが多く、税収の少ない地方団体が多いです。そのためゴルフ場利用税やその交付金はゴルフ場までの道路整備など、ゴルフ場関連の様々な行政サービスのための貴重な財源となっています。

納税義務者(税を納めなければならない人)

 ゴルフ場利用税を納める人は、ゴルフ場を利用するゴルファーの皆さんです。ただし18歳未満の方や70歳以上の方、障害をお持ちの方、学校の授業などで利用する方、そして国民体育大会や、オリンピックなどの国際的な大会に参加するゴルファーなどはゴルフ場利用税を払わなくてもよいことになっています。

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