うるう秒の調整とは

 時刻は、かつて地球の公転・自転に基づく天文時から決められていましたが、1958 年より原子の振動を利用した原子時計(注)に基づく国際原子時が開始され、1 秒の長さが非常に高精度なものとなった結果、原子時計に基づく時刻と天文時に基づく時刻との間でずれが生じるようになりました。
 そこで、原子時計に基づく時刻を天文時とのずれが0.9 秒以内におさまるように調整を行った時刻を世界の標準時(協定世界時)として使うことにしており、今回その調整を行うために「うるう秒」の挿入が行われるものです。「うるう秒」の調整は1972 年から数年に1 回程度行われています。

    (注)セシウム133原子の遷移周波数を使い、数十万年に1秒ずれるだけの高精度な時計

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