（委員）原田久評価部会長、高橋伸子評価部会長代理、天野玲子委員、金岡克己委員、栗原美津枝委員、島本幸治委員、浜野京委員、南雲岳彦臨時委員、河合晃一専門委員、清水剛専門委員、横田響子専門委員
（審議協力者）樫谷隆夫 樫谷公認会計士事務所所長
（事務局）方管理官ほか
【原田評価部会長】 それでは、第53回独立行政法人評価制度委員会評価部会を開会いたします。
今日の議題は、「役員の業績勘案率の点検結果について」でございます。本議題については、資料に個人情報が含まれることから、会議及び資料は非公開とさせていただき、議事概要と議事録は例年同様、公表とさせていただきます。それでは、事務局から説明をお願いしたいと存じます。よろしくお願いいたします。
【方管理官】 それでは、私から説明いたします。
業績勘案率は、主務大臣が0.0から2.0の範囲内で法人の業績評価（年度評価または期間実績評価）に応じて決定するもので、総務大臣決定の「業績勘案率の算定ルール」に基づき算定することとなっております。
本日は、30法人43件について御審議いただきますが、私からはこのうち、機械的に算定した結果からさらに加算または減算が行われている2件について御説明いたします。その他の案件は機械的な算定どおりの計算となっているため省略をさせていただきます。
まず1点目でございます。海洋研究開発機構の理事長の案件です。CO2センサー搭載型漂流ブイの製作契約において、監督及び完了検査が適正ではなかったため、仕様を満たさないなどのブイが納入されていたにもかかわらず、契約金額全額を支払っていた事案が、会計検査院の令和元年度決算検査報告において不当事項として指摘されたことに加えまして、令和2年度に、法人のネットワークシステムへの不正アクセスが発生し、機構役職員等の個人情報が流出する情報セキュリティーインシデント事案が発生いたしました。これらのことが、令和2年度の大臣評価（年度評価）において、法人全体の信用を失墜させる事象と認定されたことに鑑み、0.1減算するものです。本件の関係では、昨年度も同法人の理事の2件につきまして、同様に0.1の減算となっております。
続きまして2件目は、医薬基盤・健康・栄養研究所の理事長の案件です。平成25年度以前は、各府省独立行政法人評価委員会が定めました業績勘案率の考え方等に基づき業績勘案率を算定していたことなどを踏まえまして、平成25年度以前は、業績勘案率を原則1.0とし、全評定項目に占める最上級の評定が2割を超える場合などに加算できることとなっており、本件は、平成25年度評価の全評定項目18項目のうち、最上級のS評定が6項目となっていることから、平成25年度以前について0.1加算しております。
その後、全在任期間について、平成25年度以前と平成26年度以降のそれぞれの業績勘案率を加重平均し、最終的な業績勘案率を算出しております。
以上、算定ルール等に照らしました結果、「意見なし」の案となっております。御説明は以上でございます。
【原田評価部会長】 ありがとうございました。ただいまの事務局の説明につきまして、御意見、御質問がございましたら、どなたからでも結構でございます。御発言いただけますか。いかがですか。よろしいですか。
それでは、本件につきましては、特段の意見なしと整理をさせていただきたいと存じます。御異議ございませんか。
（「異議なし」の声あり）
【原田評価部会長】 ありがとうございました。それでは、本件につきましては、「意見なし」と整理をさせていただきます。事後の処理につきましては、私に御一任をいただきたいと存じます。以上が本日の評価部会の議案でございました。
最後に次回について、事務局から御説明をよろしくお願いいたします。
【方管理官】 次回の評価部会は、今月中旬に目標変更案件の諮問のため、持ち回りでの開催を予定しております。
また、1月26日木曜日の14時から評価部会を単独で開催予定でございます。会場等については、本日と同様に、中央合同庁舎2号館8階、第1特別会議室及びウェブ会議を併用したハイブリッド開催の予定でございます。以上です。
【原田評価部会長】 ありがとうございました。以上をもちまして、第53回独立行政法人評価制度委員会評価部会を閉会いたします。本日も皆様方、お忙しい中を御出席賜り、ありがとうございました。
（以上）
