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第58回独立行政法人評価制度委員会評価部会 議事録

日時

令和5年7月12日(水)11:25〜12:00

場所

中央合同庁舎2号館8階 第1特別会議室(ウェブ会議併用)

出席者

(委員)原田久評価部会長、浜野京評価部会長代理、天野玲子委員、金岡克己委員、栗原美津枝委員、島本幸治委員、高橋真木子委員、河合晃一専門委員、清水剛専門委員、横田響子専門委員
(事務局)武藤大臣官房政策立案総括審議官、谷口管理官ほか

議事

  •  中期目標の変更について(諮問案件)

配布資料

議事録

【原田評価部会長】  それでは、ただいまから第58回独立行政法人評価制度委員会評価部会を開会いたします。
 委員会に引き続き、傍聴者には、会議の模様をオンラインで中継しております。よろしくお願いいたします。
 それでは、本日の議題の中期目標の変更について審議を行いたいと存じます。
 事務局から御説明よろしくお願いいたします。
【川口管理官】  文部科学省担当の川口でございます。
 本日は、文部科学省所管の国立文化財機構の目標変更について御説明申し上げます。三の丸尚蔵館が宮内庁から国立文化財機構に移管されることに伴いまして、目標が変更されるものでございます。
 令和4年8月に宮内庁及び文化庁が発表いたしました「三の丸尚蔵館の今後の管理・運営の基本的在り方」におきまして、皇室に受け継がれた貴重な美術品類の収蔵管理、調査研究を一層充実させるとともに活用の促進を図るため、展示スペースが拡充されることを機に、令和5年10月1日に宮内庁から国立文化財機構へ三の丸尚蔵館の管理・運営が移管されることとなりました。これに伴い、中期目標における国立文化財機構が設置する博物館に「皇居三の丸尚蔵館」を加えるものでございます。
 御説明は以上でございます。
【原田評価部会長】  ありがとうございました。今回の中期目標の変更でございますけれども、国立文化財機構は、幾つかの博物館を管理・運営しておりますが、それに「皇居三の丸尚蔵館」を追加するというところでございます。
 事務局の説明につきまして、御意見、御質問等ございましたら、どなたからでも結構ですので、御発言をお願いいたします。天野委員、どうぞ。
【天野委員】  宮内庁が今回三の丸尚蔵館を国立文化財機構に移管するようにしたというのは、大きな方向転換があったのでしょうか。
【原田評価部会長】  いかがでしょうか、川口管理官。
【川口管理官】  今、三の丸尚蔵館は無償で展示がされておりまして、皇室に受け継がれた非常に貴重な美術品類を持っておりますので、それらをさらに活用していくということで拡充をいたしまして、管理・運営についても、専門的な知見を持っている国立文化財機構に移管をされるというものでございます。
 移管された後は、有償で展示をすると聞いております。
【原田評価部会長】  いかがでしょう、天野委員。
【天野委員】  そうすると、従来に比べて維持管理費の増額が見込まれるかと思いますが、必要な予算は計上されるのでしょうか。
【川口管理官】  所要の費用が計上されることとなると思います。
【天野委員】  今、宮内庁管轄の例えば古墳などに、日本にとって非常に重要な文化財が入っているかもしれないけれども、発掘調査が行えないという状況があると思います。少しでもこうした状況にある文化財の保護に向かって前進する気配があるのであれば非常によいことではないかと感じました。
【原田評価部会長】  ありがとうございます。私も、今回の目標変更に際して非常に興味深いと思いましたのは、国立文化財機構というのは御案内のとおり文部科学省所管の法人ですが、今回の三の丸尚蔵館については宮内庁から事実上移管されるということで、省庁をまたぐという意味での新しい取組だと思っております。国立文化財機構には、これまでの博物館の運営のノウハウをぜひとも活用してほしいと思っているところです。よろしゅうございますか。
【天野委員】  はい。
【原田評価部会長】  ほかの方、いかがでしょうか。どうぞ。
【浜野評価部会長代理】  今回は三の丸尚蔵館の移管ということですが、例えば、今後、宮内庁から国立文化財機構へ同様の移管が行われる予定なのでしょうか。
【辻管理官】  宮内庁担当をしておりますので、私から回答します。
 当座、そのような議論が出ているとは承知していません。この三の丸尚蔵館が今後拡充されるのを機に専門的な人が管理・運営した方がよいだろうという趣旨だと思いますので、今、そういった大きな動きはないと承知をしています。
【浜野評価部会長代理】  我が国にとって重要な収蔵品なので、有償でもより多くの方に見ていただく、そしてきちんと保管できるというようなことが重要かと思います。今回の移管によって、情報発信の在り方なども変わるかと思うので、期待しております。よろしくお願いします。
【原田評価部会長】  そうですね。
 栗原委員、どうぞ。
【栗原委員】  今回、三の丸尚蔵館の管理・運営を国立文化財機構に移管するということでの目標変更ですが、建物を誰が所有してメンテナンスをするかということと、管理・運営というのは必ずしもイコールではないと思います。三の丸尚蔵館の管理・運営は、今後、国立文化財機構が行うとしても、この建物を誰が所有しているのかというところは国立文化財機構ではないと思ったのですが、一方で、目標変更箇所では、国立文化財機構が設置する中に含まれているので、所有も含めて移管されると考えてよいのでしょうか。
【川口管理官】  収蔵品の取扱いについては、宮内庁から文化庁に管理替えをされた上で国立文化財機構に対して無償貸付けという形になりますので、法人が所有するのではなく、あくまで国である文化庁が所有をするという形になります。それを法人に対して貸し付けるという形になってございます。
 施設の取扱いについてなのですが、第I期棟、第II期棟ということで、建物が2回に分かれて整備されることになりますが、最終的には国から国立文化財機構へ出資、第II期棟についても完成後に国から国立文化財機構へ追加出資ということになりますので、施設については法人が最終的には所有をすることになるということでございます。
【栗原委員】  現物出資という扱いでしょうか。
【川口管理官】  はい。
【栗原委員】  そうすると、この目標変更案の中で、「国立文化財機構が設置する皇居三の丸尚蔵館」という言い方については、特に問題はないということでいいのでしょうか。
【川口管理官】  建物の施設の所有と、国立文化財機構による博物館の設置については、必ずしもイコールではないと思いますので、皇居三の丸尚蔵館の設置については国立文化財機構が行い、それに当たっての収蔵品であるとか施設の所有関係については先ほど御説明をしたような形になるということでございます。
【原田評価部会長】  よろしゅうございますか。
【栗原委員】  はい。
【原田評価部会長】  いずれにせよ、私は非常に画期的な取組だと思いますので、私どもも関心を持ってこの移管をフォローしてまいりたいと思います。
 本件については意見なしということでよろしゅうございますか。
(「異議なし」の声あり)
【原田評価部会長】  それでは、本件につきましても意見なしと整理をいたします。事後の処理については事務局のほうに一任させていただきます。
 最後でございますけれども、次回の評価部会について、事務局から御説明よろしくお願いいたします。
【谷口管理官】  次回につきましては、10月23日(月)、委員会に引き続き評価部会を開催させていただきます。会場につきましては、本日と同じ、こちらの会議室ということで、ウェブ会議を併用したハイブリッドでの開催を予定しております。
 以上です。
【原田評価部会長】  それでは、以上をもちまして第58回独立行政法人評価制度委員会評価部会を閉会いたします。
 本日は、皆様、お忙しい中、御出席いただき、ありがとうございました。
 
(以上)

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