大量の個人情報を取り扱う事業者等の情報システムが不正アクセスにより侵入され、個人情報を含むデータが窃取される事案が相次いで確認されていることを踏まえ、総務省では、令和8年10月9日に、不正アクセスによる情報漏えい等の防止に向けた注意喚起を行ったところです。
今般、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)から、こうした情報漏えい事案の原因の一つとして、
一般に公開されているAndroidアプリを解析して得られた情報を悪用し、当該アプリの接続先であるサーバの脆弱性を狙って攻撃する手法(A2B攻撃)が確認された旨の注意喚起が公表されました。
本攻撃手法は、公開アプリの解析によって得られたサーバの接続先や通信の仕組み等の情報を利用して、サーバに対して攻撃を行うものであり、アプリ自体に脆弱性が存在しない場合であっても、サーバ側の脆弱性が悪用されることで情報漏えい等につながるおそれがあります。そのため、アプリ等の利用者側からの通信は信頼できるものとは限らないことを前提に、
アプリ側の制御のみに依存せず、サーバ側で適切な認証・認可や入力値の検証等を実施することが重要です。また、
同様の問題は、Androidアプリに限らず、iOSアプリやWebサービスにおいても発生する可能性があります。
NICTの注意喚起では、こうした攻撃への対策として、アクセスログ等の調査による
侵害の確認、認証・認可の不備や不正なデータベース操作等を可能とする
脆弱性の有無の点検、不要なアクセスの制限等による被害の発生・拡大を防止するための
暫定的な緩和策を早急に実施することが推奨されています。
事業者や関係団体の皆様におかれましては、今回公表されたNICTの注意喚起を踏まえ、必要なセキュリティ対策の徹底をお願いいたします。
○ 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)「【注意喚起】相次ぐ情報漏えい、その原因の一つは『アプリ解析からのサーバ攻撃』」(令和8年10月13日)
https://www.nict.go.jp/press/2026/10/13-1.html
https://cynex.nict.go.jp/library/261013-01.html
○ 総務省「不正アクセスによる情報漏えい等の事案を踏まえた対応について(注意喚起)」(令和8年10月9日)
https://www.soumu.go.jp/menu_kyotsuu/important/kinkyu02_000678.html