おはようございます。お待たせいたしました。
私の方から、今日は、3件御報告がございます。
【
平成29年版消防白書】
本日の閣議において、「平成29年版消防白書」を配布しました。
この1年、全国各地で様々な災害が発生しました。
特に、九州北部豪雨では大きな被害が発生し、新潟県糸魚川市の市街地大規模火災や埼玉県三芳町の大規模物流倉庫における火災を契機に、火災対策について改めて考えさせられた1年でございます。
また、北朝鮮の度重なる弾道ミサイル発射への対応が必要となった年でもありました。
今回の消防白書では、特集記事として、
・ これらの災害への対応状況のほか、
・ 消防団を中核とした地域防災力の充実強化、
・ 消防における女性の更なる活躍の推進、
・ Jアラートによる情報伝達における課題と対応
などについて掲載しています。
この白書が、国民の皆様にとって、消防活動に対する理解を深めていただくきっかけになるとともに、国や地方公共団体のみならず、住民や企業を含めた総合的な消防防災体制の確立に向けて、広く活用していただけることを願っています。
詳細については、担当にお問合わせをいただきたいと思います。
【
家計調査及び消費者物価指数の見直し】
毎月月末、閣議の後に、私の方から記者の皆さんに、家計調査、消費者物価指数及び労働力調査の結果をお伝えしてまいりました。これらの3つの統計について、来年1月分から見直しを行う予定ですので、私からその取組について発表いたします。
(家計調査等)
まず、家計調査ですが、より回答しやすい調査にするため、世帯の皆様にご記入いただく家計簿の全面リニューアルを行います。電子マネーなど多様化する決済方法に対応させるほか、レシート読取機能を備えたオンライン家計簿も新たに導入することといたします。
また、近年ますます増加している単身世帯の消費を含めた世帯全体の消費動向と経済全体の消費変動を包括的に捉える「消費動向指数(CTI)」という消費指標を新たに作成いたします。
この「CTI」を、各月の家計調査の翌々月上旬に、家計調査の結果などと同時に、かつ一体的に提供してまいります。これをすることで、皆様に消費動向をより総合的に把握いただけるものだと思っています。
(消費者物価指数)
次に、消費者物価指数についてお話しいたします。近年の急速な普及状況を踏まえ、「格安スマホ通信料」、「SIMフリー端末」、「加熱式たばこ」の価格変化を消費者物価指数に新たに反映いたします。
また、全国の消費者物価指数の公表日を1週間早め、翌月の19日を含む週の金曜日といたします。
(労働力調査)
最後に、労働力調査について、雇用情勢をより多角的に把握するため、毎月発表している完全失業率に加えて、複数の「未活用労働に関する指標」を四半期ごとに新たに公表してまいります。
なお、完全失業率など、毎月の労働力調査結果の公表日は、調査の翌月末で変更はございません。
(総括)
今回の見直しによって、皆さんにとって今まで以上に役に立つ統計になると信じています。総務省としては、統計の提供を通じて、国民の皆様の的確な意思決定を支えていきたいと考えており、今後もしっかり努力を続けてまいります。
詳細については、担当の方にお問い合わせをいただきたいと思います。
【
「投票環境の向上方策等に関する研究会」の開催】
以前より、選挙において、電子投票やインターネットを活用した取組、マイナンバーカードを活用した取組などについて研究をしたいと、こちらで何度か申し上げてまいりましたが、研究会の開催日が決まりましたので御報告いたします。12月26日(火)となります。
この研究会では、障害のある方や条件不利地域の方、在外など投票しにくい状況下にある有権者の投票環境の向上について、ICTの利活用などを中心に、技術面やコスト面も含めて議論していきたいと考えています。
また、今回の総選挙における課題も踏まえて、選挙人の負担軽減や、選挙の管理執行の効率化につながる取組についても検討していただきたいと考えています。
研究会のメンバーには、選挙制度や障害者施策、ICTを御専門にされている有識者の方々、選挙事務に精通した実務者の方々などにお集まりいただいており、積極的な議論を期待しております。
これも詳細については、担当部局にお尋ねいただきたいと思います。
私の方からは、以上です。