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会見発言記事

野田総務大臣閣議後記者会見の概要

平成30年5月15日

冒頭発言

おはようございます。
私の方から2件あります。
 
 
「シェアリングエコノミー活用推進事業」採択団体の決定
 
 「シェアリングエコノミー活用推進事業」の採択団体を本日決定したので、お知らせします。
 全国から38件の提案がありました。有識者等の評価を経て、15件の提案を採択しました。
 人材活用、地域の足の確保、低未利用スペースの活用など、シェアリングエコノミーを活用して、地域の諸課題解決や地域経済の活性化を 図る地方公共団体の取組を支援します。
 具体的には、高齢者等の自宅の除雪作業のため、地域住民のマンパワーを活用する提案(青森県弘前市)、過疎化に伴う公共交通の衰退に対応するため、関係機関・大学等と連携して地域住民が持つ車や運転スキルを活用する提案(三重県紀北町)など採択しています。
  本日採択した各地方公共団体の取組について総合的な分析を行い、その成果を情報提供することなどにより、シェアリングエコノミーを活用して地域課題の解決等を図る取組を全国的に広げていきたいと考えています。


平成30年度「異能べーション」プログラムの公募開始について

 独創的な課題への挑戦を支援する「異能ベーション」プログラムについて、本年度の公募を5月22日(火)より開始いたします。
 本プログラムは今年度で5回目の公募となりますが、これまで5歳から86歳までの幅広い方々から、1万件を超す御応募をいただいているところです。
 今年度から、文字が苦手な子どもやハンディキャップをお持ちの方でも気軽に御提案いただけるよう、動画・画像・音声による応募を受け付けます。
 また、デジタルネイティブの時代を反映し、試行的にSNSでの応募も受け付けます。
 「異能ベーション」プログラム自体が失敗を恐れず常に挑戦し、変革し続ける取組みでありたいと考えています。多くの御応募をお待ちしているところです。
 詳細は、技術政策課にお問い合わせください。

 私の方からは、以上です。



 

質疑応答

被災市町村からの要望と視察の所感

問:
 週末に被災地を視察されたと思うんですが、復興の進捗の認識と、石巻市から応援職員の確保、要望があったと思いますけれども、どう対応されるんでしょうか。
答:
 安倍総理から総務大臣を拝命した時も、全員復興大臣ということでしっかり取組めと御指示がありました。私も、もっともっと被災地の方の御様子を伺いたいと思っているんですが、なかなか国会等が多忙で、ようやく念願叶いまして大変うれしく思いました。
 今回は、東日本大震災で大きな被害を受けました宮城県石巻市と、そして、美里町を訪問いたしまして、被災地の現状を視察してきたところです。
石巻市では、雄勝町における防潮堤の建設や、住民の高台移転、公共施設・商業施設を集約する取組みの進捗等を確認させていただきました。
石巻市長からは、「復旧・復興事業を進める中で、土木職などの技術職員が不足している。応援職員の派遣にお力添えいただきたい」との要望がございました。
私の方からは、総務省として、復旧・復興の歩みを止めることのないように、引き続き、全国の地方公共団体に対して、職員派遣の協力について積極的に働きかけるなど、人材確保に向けた取組みを進めていく考えであることをお伝えしたところです。
美里町では、木の屋石巻水産の美里町工場を訪問しました。瓦礫に埋まった缶詰を通して大きな支援の輪が広がり、再建を果たした復活のエピソードをお聞きして、大変感銘を受けたところです。
限られた時間ではありましたが、大変困難な状況の中にあっても、復興に向けてしっかり取組んでいる方々の思い、また、出会うことによって、私自身改めて復旧・復興の思いを強くしたところです。
今後とも、現場主義に徹して、1か所でも多く被災地を訪れ、そこにいらっしゃる方たちの意見をしっかり伺いながら、被災者に寄り添って1日も早い被災地の復興に向けて全力を尽くしてまいる所存です。

幹部職員に対するセクハラ研修

問:
 先日視察の際に、セクハラの一件で改めて教育が重要で、幹部の研修を手厚くする方向がいいのではないかというふうに御発言されていましたが、具体的にいつごろ、どのような形で、どのような内容を人事院に御相談だったり、要請をするつもりかというのをお聞かせいただけますか。
答:
 連休中に、当事者の方たちとのヒアリングをいたしまして、相当数の実態を把握することができました。実態を把握するとともに、何が足りなかったかということについても、いろいろ御意見やアドバイスをいただいてきたところです。
 やはり、セクハラについて、そもそも知識・知見がないということが前提にあるとするならば、特に公務員においては人事院が取り組んでおられますけれども、まだまだ足りないということが明らかになったことと、若手、新人研修はやっているんですけれども、セクハラ、ハラスメントの特徴というのは、セクハラにしろ、パワハラにせよ、権力を持つ側が持たない側に対してその権力を行使して、いわば弱いものいじめの形になるということで、むしろ研修の在り方はどんどん役職が上がっていくにつれ、おそらく本人、無意識のうちに権力を持って、周りの人からはそういうふうに理解されるんだけど、そういうことが本人が自覚していなければ、むしろステップが上がるたびに、研修の強化をしなければならないのかなという思いに至りました。
 これから、個々にまだ足りていないところのヒアリングをさせていただいて、5月の末ぐらいまでにはきちんとある程度のめど、どういうことをしなければならないかということについて検討をしたものを、お伝えできるんじゃないかと思います。その間に、人事院の総裁ともしっかり私がいただいた情報をもとに、いま人事院のほうでも取組んでいる、検討中であるということを聞いていますので、そのことについてもお聞かせいただく中で、大きな前進ができればいいなと思っています。



問:
 なければよろしいですか。ありがとうございました。
答:
 ありがとうございました。

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