皆様、おはようございます。
本日は、官邸で閣議・閣僚懇のほかに、観光戦略実行推進会議、TPP等総合対策本部がございましたので、会見時間が遅くなりまして、申し訳ございません。
【
労働力調査結果
】
本日の閣議におきまして、労働力調査結果について報告をしましたので、そのポイントを説明いたします。
8月の完全失業率は、季節調整値で2.2%と、前月と同率となりまして、約26年ぶりの低い水準で推移しております。
就業者数は、6,751万人と、比較可能な昭和28年以降で過去最多となりました。
また、15歳から64歳の就業率は77.9%と、本年6月及び7月と並び、比較可能な昭和43年以降で過去最高となるなど、雇用情勢は着実に改善しております。
詳細は、統計局にお問い合わせください。
【消費税率及び地方消費税率の引上げ】
本日より、消費税率及び地方消費税率が合わせて10%に引き上げられました。
閣議におきまして、私からは、消費税率の引き上げは、社会保障の充実や安定化、地方財政の健全化に寄与する意義深いものであり、地方公共団体においても、転嫁対策の推進や軽減税率制度などについて住民の皆様への積極的な広報を行うなど、取組を進めていただきたい旨、発言をいたしました。
今後とも、消費税率引き上げの円滑な実施に当たって遺漏のないよう、国と地方が一体となって取組を推進してまいります。
【
令和2年国勢調査に向けて
】
来年、令和2年10月1日は、5年に1度の国勢調査の調査日でございます。その1年前となる本日、私を本部長とする「令和2年国勢調査実施本部」を発足させます。
また、本日の閣僚懇談会におきまして、私から、実施本部の発足を紹介しますとともに、国勢調査の円滑で確実な実施に向けて各大臣にご協力をお願いいたしました。
実施本部の発足は、本日の午後を予定いたしております。
詳細は、統計局にお問い合わせください。
【改正電気通信事業法の施行等】
本日、5月に成立した電気通信事業法の改正法が施行されます。
改正法は、通信料金と端末代金の完全分離等を図り、利用者が通信料金による比較・選択と、事業者の乗換えをしやすくすることにより、公正な競争を促進し、分かりやすく低廉な料金・サービスの実現に資することや、販売代理店の事前届出制度を導入することにより、販売代理店の業務の適正性を確保することを内容とするものでございます。
また、本日、SIMロック解除に関するルールを定めるガイドラインの改正案について、パブリックコメントを開始いたします。
このガイドラインは、通信料金と端末代金の完全分離を進めていく中で、SIMロックに関する課題が顕在化してきたことから、割賦代金不払い等の恐れが低いことが確認できた場合には、端末販売時にSIMロックを解除することなどを定めるものです。
パブリックコメントを経まして、11月中旬を目途にガイドラインの改定を行い、新しいルールを運用してまいります。
また、ガイドラインの改正が行われるまでの間におきましても、利用者利益の保護を図る必要がありますので、事業者の皆様には適切な対応をとっていただくよう、本日、KDDIとソフトバンクに対して文書で要請を行います。
具体的には、両社が提供する端末の購入サポートプログラムにつきまして、通信契約の利用者以外が購入した端末を即時に使用できるよう、SIMロックに関する改善策を講ずることや、実質負担額に誤解が生じないよう「半額」の名称や広告表示の必要な見直しを行うことを両社に求めます。
これらの措置によりまして、モバイル市場の公正競争の促進を図り、国民の皆様が生活インフラである携帯電話を利用しやすくなったと実感していただけるように、しっかりと取り組んでまいります。
そのほか、本日、「電気通信サービスに係る総務省、公正取引委員会及び消費者庁の連携」についての報道発表や、「下取り中古携帯電話端末の流通実態調査」の結果の公表などを行いますので、詳細につきましては、総合通信基盤局料金サービス課にお問い合わせください。
【
多言語音声翻訳コンテストの開催
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総務省が、国立研究開発法人NICT(情報通信研究機構)と共同で「言葉の壁」をなくすアイデアに関する「多言語音声翻訳コンテスト」を今年度も実施することとし、今日から募集を開始いたします。
いよいよ東京オリンピック・パラリンピック競技大会を来年に控えています。また、昨年の訪日外国人は3,000万人を超え、在留外国人は住民の50人に1人の割合に達しました。
地方も含む日本全体で、日々の生活や仕事などで外国の方々と交流する機会が増えまして、「言葉の壁」と向き合わなければならない状況の中で、多言語翻訳技術への期待が、ますます高まっています。
例えば、既に50万台普及した「ポケトーク」など、NICTの多言語翻訳技術を使った様々な翻訳端末や翻訳アプリが出てまいりましたが、まだまだ道半ばでございます。
さらに、誰もが身近に感じてもらえるようなサービスが必要でございます。
今回のコンテストを通じまして、大企業の製品だけではなく、新たな発想により多様な翻訳サービスが生まれて、「言葉の壁」の解消につながることを期待しています。
そして、最も優れた試作品には、本年度末に大臣賞を授与する予定でございます。
詳細につきましては、国際戦略局研究推進室にお尋ねください。
冒頭、私からは、以上でございます。