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会見発言記事

高市総務大臣閣議後記者会見の概要

令和2年5月15日

冒頭発言

  皆様、おはようございます。

【特別定額給付金】

  特別定額給付金について申し上げます。

(郵送・受付及び給付開始団体数等)
  各団体からいただきました報告によりますと、全国1,741市区町村のうち、本日までに、申請書の郵送については、57.1%に当たる994の団体が開始し、マイナンバーカードを活用したオンライン申請の受付につきましては、92.4%に当たる1,608の団体が開始する予定と伺っております。
  このうち、郵送申請については、本日までに223の団体が給付を開始することとしており、また、オンライン申請につきましても、616の団体が給付を開始するということでございます。
  各市区町村の首長及び職員の皆様におかれましては、緊急経済対策の趣旨を踏まえ、迅速かつ的確な支給に向けて、大変なご尽力を賜っておりますことに、改めて感謝を申し上げます。
  総務省といたしましては、一日でも早い給付の実現に向けて、これからも、市区町村が迅速かつ円滑に事務を遂行できるように、その進捗状況も把握させていただきながら、全力で支援をさせていただきます。

(オンライン申請に係る自治体負担)
  特別定額給付金のオンライン申請に関し、自治体の確認作業が膨大であるという報道がございます。
  特別定額給付金のマイナポータルを通じたオンライン申請は、申請書類の到着を待たず、先に申請ができるメリットがありますけれども、郵送されて来る申請書には、あらかじめ世帯の構成員の方々の氏名が印字されておりますが、オンライン申請では、自ら世帯情報などを記載していただくことから、市区町村にとっては、郵送申請に比べて一定の確認作業の必要が生じるという側面もございます。
  既に、総務省と内閣府において、簡易な確認手順の提示やシステム上での書類添付の必須化などを行いまして、丁寧に支援しているところでございますけれども、引き続き、市区町村の負担軽減に向けて尽力をさせていただきたいと思います。

(市区町村の窓口混雑)
  オンライン申請に関連しまして、市区町村窓口の混雑やシステム処理の遅延につきましては、J−LIS(地方公共団体情報システム機構)において、サーバの処理能力の増強や市区町村に対するシステムの負荷軽減に資する優先処理の要請などを行いました。
  J−LISにおいては、引き続き、処理能力の向上や改善に取り組んでいただくことが必要だと考えております。

(詐欺対策)
  受付・給付の開始が進む中、最近では、市区町村の公式サイトをまねた偽サイトが確認されております。
  こうした偽サイトは犯罪に用いられる可能性がございます。
  ホームページのURLの末尾に見慣れない国名を表す文字が表示されている場合には、安易にアクセスをせずに、本物のサイトのURLを確認していただくようにお願いを申し上げます。
  昨日、総務省ホームページにおきまして、偽サイトに関する注意喚起を行うとともに、SNSでも発信をいたしました。また、全国の地方公共団体にも、同様に注意喚起を図ることをお願いいたしております。
  警察庁など関係省庁と連携しながら、広報啓発活動を実施して、犯罪被害防止に努めてまいります。

【「学校における専門スタッフ等の活用に関する調査別ウィンドウで開きます」、「農道・林道の維持管理に関する行政評価・監視別ウィンドウで開きます」】

  本日、行政評価局の調査結果に基づきまして、2件の勧告を行うこととしております。
  1つ目は、「学校における専門スタッフ等の活用に関する調査」に基づくものでございます。
  これは、学校現場における「スクールカウンセラー」を始めとする専門スタッフなどの活用実態を調査したものでございます。
  「スクールカウンセラー」などが、学校現場での理解や連携の不足から、不登校などへの対処において、十分に役割を果たせていない実態が見られました。
  このため、こうした専門スタッフに対する理解促進のための取組事例の情報などが現場で共有されるよう、文部科学大臣に対して、必要な措置を求めるものでございます。
  2つ目は、「農道・林道の維持管理に関する行政評価・監視」に基づくものです。
  これは、我が国の道路ネットワークを構成し、総延長約31万キロメートルに及ぶ農道・林道につきまして、効率的・効果的な維持管理を推進する観点から、管理者の現状を踏まえた支援、必要性が認められなくなった施設の廃止・撤去に向けた支援の検討・実施を、農林水産大臣に求めるものです。
  詳細は、行政評価局にお尋ねください。

  私からは、以上です。

質疑応答

特別定額給付金のオンライン申請

問:
  オンライン申請について、課題と対策を具体的に伺えますでしょうか。
答:
  内閣府と総務省で、これまでに、申請受付データを自動で一覧表にしたり、添付書類を一括で印刷できるようにするツールを提供しております。
  また、誤記入が多いというお声を受けまして、申請者の方の誤記入を防止するための注意喚起の追加や、書類添付をしないと先に進めないようにするといった入力画面の改修を行っております。
  また、住民基本台帳の情報との照合が大変というお声を受けまして、市区町村に対して、簡易な確認手続きの提示を既に行っております。

問:
  では、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。
答:
  よろしいですか。お疲れさまでございます。
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