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会見発言記事

総務大臣政務官就任記者会見の概要

令和4年8月15日

質疑応答

総務大臣政務官就任の挨拶、就任にあたっての抱負等

問:
  両大臣政務官に自己紹介と抱負、そして取り組みたい政策を具体的にお願いいたします。
答:
(杉田大臣政務官)
  総務大臣政務官を拝命いたしました杉田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。岸田総理のおっしゃる政策断行内閣の一員として、全力を尽くしてまいりたいと思っております。
  私の業務は、行政管理、行政評価、そして統計ということになりますが、私は以前、兵庫県西宮市で18年間地方自治体の職員として働いておりました。その頃に行政評価や統計という業務に実は携わっておりました。そして、市役所の業務というのは、目の前に市民の人の暮らしがあるわけです。まさに現場です。 そういう現場を経験する中で、1人も取りこぼすことのない、そういう社会を作っていきたいと思ったのが、私が政治を志すきっかけでありました。ですので、その初心に返ってこの現場の経験を活かしながら、与えられた職責をしっかりと果たしていくことができますよう、寺田大臣をはじめ両副大臣を、今日出席の中川政務官、そして国光政務官とともに支えてまいりたいと思っております。緊張感を持って臨んでまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
  それから、いわゆる旧統一教会との関係について岸田総理から、国民の皆様に疑念を払拭するために個々の政治家として責任をもって点検をして、厳正に見直すようにというご指示をいただいております。
  私の場合は、この後、個別に質問をいただいておりますので、詳細はその時にご説明申し上げますけれども、自分自身のことについて申し上げれば、関係団体を含め、旧統一教会から金銭的な支援や人的支援などを受けたことは一切ありません。今後も旧統一教会に限らず、社会的に問題のある団体とは、一切関係を持たないこと、そしてまた、疑念を持たれることもないようにすることを皆様にお約束申し上げたいと思います。
答:
(中川大臣政務官)
  あらためまして、皆様こんにちは。この度、総務大臣政務官に就任をさせていただきました中川でございます。
  私は7期、名古屋の市会議員をさせていただいてまいりました。約26年にわたって地方行政に取り組んでまいったところでございます。そういう中におきまして、やはり真の地方創生、この実現をしていくことが国の発展につながっていくことだと思っています。
  そうした考え方の中で、これから来る人口減少社会の中における地方の在り方、あるいは、この国の姿や形そのものの在り方、そうしたことも踏まえながら地方行政、あるいは地方財政、また地方税制について取り組んでいきたいと思っています。
  総務省は字の如く、全ての省に関連していく省だと思っています。そういう意味におきましては、物価対策も、あるいは少子化対策も、あるいは昨今の国際問題にしても、それぞれ地方と深く関連をしていくことだと思っています。
  国が、ややもすると独りよがりな、あるいは現場を知らない、現場の声を聞かないとよく言われますが、しかしそうではなくて、より緊密な、これまで以上に地方と連携をとる、そういう国のあり方について総務省の職員の皆様、あるいは国民の皆様や、あるいはまたマスコミの皆様とも議論をさせていただく中で、より良い日本の姿、形というものを模索していきたいなと思っております。またご指導いただきますように、どうぞよろしくお願いいたします。
  また、旧統一教会についてでございますが、私自身もこれまでの調査をさせていただきましたところ、衆議院選挙後におきまして愛知県下で行われました、いわゆるフォーラムの会合に参加しておりました。誠に反省をすべきことであると、深く認識しているところでございます。
  今後はこれらの関連団体とは一切お付き合いをしないということを、自分自身にも、そして皆様方、あるいは国民の皆様方にもお約束をさせていただきたいと存じているところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

旧統一教会関係

問:
  杉田さんにお伺いします。先ほど、統一教会のお話がありましたが、杉田さん、2016年にツイッターに、統一教会の信者の方から支援、協力をいただくことは問題ないとの投稿がありました。ご自身は先ほど関係がないとのことと、社会的な問題のあるところとは一切関係を持たないとのことが、この投稿のように支援を受けることは問題ないとの考えは、今お持ちなのかどうか、その点についてお聞かせください。
答:
(杉田大臣政務官)
  今日は総務省の会見の場でありますから、個人の投稿についてのコメントは差し控えさせていただきます。
  なお、ご指摘の投稿につきましては、既に私のブログでしっかりと見解を述べておりますので、そちらの方をご確認いただければと思っております。
  いずれにしましても、私、今まで統一教会というところを、そういうのを知った上で関係を持ったりとか、そういうことは一切ございませんし、今後もそのようなことはないようにということで、皆様にお約束申し上げたいと思います。
問:
  ブログを拝見したのですが、いかなる宗教団体に関係している方でも、杉田さんの政治活動、政策に賛同しないでくださいと、排除するつもりはないとのご発言でした。先ほどの一切関係を持たないということは矛盾するのではないかと思うのですが、その点ご説明いただけますでしょうか。
答:
(杉田大臣政務官)
  先ほども申し上げましたとおり、今日は総務大臣政務官としての会見の場ですので、そちらの方は、本当にまだ当時落選中でありまして、その時の投稿でございますので、個人的な投稿でございますので、コメントは、これ以上は差し控えさせていただきたいと思います。
問:
  今はそのようなお考えはお持ちじゃないということで、先ほどの発言でよろしいということですか。
答:
(杉田大臣政務官)
  先ほど申し上げたとおり、今後当該団体等の関係は、今までも関係はないのですが、一切関係を持たないということで約束申し上げたいと思います。
問:
  杉田政務官に今の関連でご質問させていただきます。過去のケースで、一部報道などでは2016年にアメリカで、2019年に熊本での会合、講演会で参加したときに、例えば使われていた施設が旧統一教会関係の施設だったというご指摘だったり、講演会の中に関係者がいたというような指摘もなされていますが、それについての事実関係については、どのようにお考えかということを整理させていただければと思います。
答:
(杉田大臣政務官)
  まず、2016年のニューヨークでの講演について申し上げたいと思いますが、その講演に行くことになりました経緯につきましては、在米邦人の方々が新たに立ち上げた市民団体からお招きをいただいたという、そういう講演会でございまして、アメリカにお住まいの日本人の皆様に、正しい日本の歴史と現在日本が置かれている様々な状況をお伝えし、日本人として、また、未来を生きる日本の子どもたちが誇りを持って生きられるようサポートするという趣旨に賛同して、参加するということを決めました。
  一方で、講演が行われた施設が旧統一教会と関係のある施設であるとのご指摘をいただきました。施設は、いわゆるレンタルスペースのような施設であるということがうかがえるウェブサイトを多数確認しておりますが、講演の依頼を受けて招かれた会場がどのような施設であるか当時は存じ上げず、どのような経緯でその会場が使用されたのかについては、一切把握しておりません。
  しかしながら、今後はそのような講演の依頼を受ける際には主催団体だけではなくて、使用される会場についても情報をしっかりと精査して、十分に注意してまいりたいと思っております。
  また、続きまして2019年の熊本での講演でございますが、これは以前に講師としてお招きいただいた講演会で、当該講演会の主催者の方がそれを聴講されておりまして、それを機にご依頼をいただきました。
  なぜ講演に行こうと決めたかと言いますと、パネリストには地元の地方議員の方々が参加されておったということ、主催代表者が過去に県の教育長をされていたということ、地元の国会議員が主催団体の顧問をされていたことなどを勘案して、参加することといたしました。
  当該講演会の主催団体が旧統一教会の関連団体であったとは存じ上げておりませんし、また、現在におきましても関連団体であったという事実は確認できておりません。主催団体の役員の1人が旧統一教会の関係者であるというご指摘はいただいておりますが、講演した当時はそのようなことについては全く存じ上げておりませんでした。
  いずれにしましても、関連団体を含め、旧統一教会から金銭的な支援や人的支援などは一切受けておりません。また、先ほども申し上げましたが、今後は統一教会に限らず、社会的に問題のある団体とは一切関係を持たないということを、また、疑念を持たれないようにしっかりと注意して行動してまいりますことを、皆様にお誓い申し上げたいと思います。
問:
  杉田政務官にお伺いします。そうしますと、今の2件については、いずれにしても確認は取れてないということで、これ以上の確認は取らないという理解でよろしいのでしょうか。
答:
(杉田大臣政務官)
  確認と言いますか、これ以上何を調べればいいのか。
問:
  例えば中川政務官が、同じようにフォーラムに出ていらっしゃって、それが統一教会に関係しているかどうかをお調べになった上で、先ほど見解を発表されたと思いますが、それと同様に、内閣、総理の方針としてはきちんと調べて説明をするようにとのことだったと思うのですが。
答:
(杉田大臣政務官)
  先ほど以上の説明はございません。主催者の方の役員の1人が統一教会の関係者であったというようなことですので、それをもってして関係団体というのかどうかというのは誰も確認ができないと思いますので、そういう意味です。
問:
  その関係している団体自体がもうないから調べられないというような感じなのでしょうか。
答:
(杉田大臣政務官)
  そうではなく、その団体が関係団体であるかどうかっていうことは、逆に誰が定義をされるのですかね。役員の1人でもいらっしゃったら関係団体ということになるのかどうかってことの定義がわかりませんので、これ以上のことは申し上げられないということです。
問:
  そうしましたら、官邸での先週金曜日のぶら下がりで政務官ご本人が一切関係ないと言い切っていらっしゃったので、これは確認の上で一切関係ないとおっしゃったのか、それとも、よくわからないから、これ以上調べようがないから関係ないということなのか。
答:
(杉田大臣政務官)
  今まで申し上げた情報は全て確認をさせていただきましたので、それを確認した上で一切関係がないと申し上げました。
問:
  杉田政務官に伺います。いわゆる従軍慰安婦問題についてですが、1993年の河野官房長官談話について、杉田さんはこれまで一貫して撤回を求める主張をされています。国会でもそのような質問はされてきていると思うのですが、この件に関して今現在、河野談話についてのご見解はどうなっていらっしゃるか教えてください。
答:
(杉田大臣政務官)
  政府の基本的な立場は、この平成5年8月4日の内閣官房長官談話、いわゆる河野談話を継承しているというものであることは十分承知しておりますので、この立場は政務官としても同様であると思っております。
問:
  そうしますと、持論としてものすごく、国会議員になられる前から、むしろこれを契機として国会議員になられたような経緯もあるように、ブログなどを拝見すると見えます。それから、ご主張としてこれは女性の人権の問題ではなくて、外交問題であるということを政府に明確にするようなことを求める質問もされてきておられるのですが、このあたり、政府の見解と今まで一致していないから撤回を求めてこられたという認識なのですが、今現在は一致しているということでよろしいのでしょうか。
答:
(杉田大臣政務官)
  今日は総務大臣政務官としての会見でございますので、自分の個人の考えであるとか、自分の信条を述べることは控えさせていただきたいと思いますが、先ほど申し上げたとおり、政府が河野談話を継承しているということは十分承知しておりますという、そういう意味でございます。
問:
  継承していることは承知していることと、杉田さんが、杉田さんという個人ではあるけども、個人である政務官として、河野談話の撤回を求めるというお考えは変わっているのか、変わっていないのかという質問なのですが。
答:
(杉田大臣政務官)
  政務官といたしまして、政府がこの談話を継承しているということを承知しております。それ以上の考え、私個人の考えとかは、今日は差し控えさせていただきたいと思います。
問:
  今後、政府内で自分の考えを言うことがないということなのでしょうか。政府というか、内閣なわけですよね。
答:
(杉田大臣政務官)
  今後どのような場面でどのような発言が出てくるかというようなことについては、私まだ何も想定はできません。就任したばかりですので。だから、今後どのようになるかということは申し上げられないのですが、今現在は、政府が河野談話を継承しているというのは十分承知をしておりますとだけ申し上げたいと思います。
問:
  杉田政務官に、お願いします。過去のご発言ですが、以前、月刊誌に2018年にLGBTの方の関連で同性カップルの方を念頭に、彼ら、彼女らは子どもを作らない。つまり生産性がない。LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうかというようなご寄稿されているかと思います。今この内容について、杉田政務官はどのように感じておられるのか伺えますでしょうか。
答:
(杉田大臣政務官)
  これも個人的な寄稿につきましては、総務省の会見の場なのでコメントを差し控えさせていただきたいと思いますが、ご指摘の雑誌への寄稿につきましても、これも既にブログでしっかりと見解を示させていただいておりますので、そちらの方と今現在の私の考え方は変わっておりませんので、そちらのブログの方を確認していただければと思います。
問:
  今のご質問に関連してお伺いします。岸田政権は個性と多様性を尊重する社会を目指すという方針を持っておりますが、これまでそのような性的マイノリティーの方について生産性がないなどという発言もされてきたかと思うのですが、そうした岸田政権の方針に関して政務官という立場でどのように寄与、貢献していきたいとお考えか、教えていただけますでしょうか。
答:
(杉田大臣政務官)
  私は過去に多様性を否定したこともなく、ある性的マイノリティーの方々を差別したこともございません。それは先ほど申し上げたブログをしっかり見ていただければお分かりいただけることかと思いますし、逆に私のその寄稿を読んで、私の支援者になってくださったLGBTの当事者の方もたくさんいらっしゃいますので、そのあたりは私自身も岸田政権が目指す方向性と、政務官として何一つずれている部分はないと思っております。
問:
  杉田政務官に一つお願いします。先月亡くなられた安倍元首相に対しては、政治的にも強い思いをお持ちでいらっしゃるかと思うのですが、その後、事件の背景として今日もたくさん質問が出ている旧統一教会を巡る様々な問題が出てきたことに対しては、率直にどのような思いを持っておられるのでしょうか。それと関連して、今日は旧統一教会とは岸田首相の指示を受けて一切付き合わないと表明されたわけですが、理由も含めて納得されているのかどうかもあわせて教えてください。
答:
(杉田大臣政務官)
  まず、納得されている、されてないということに関しましては、私も冒頭から申し上げておりますとおり、そのようなところから物的支援や人的支援を受けたことは全くございませんし、自分が認識した上でその団体と関わったことは全くないので、今申し上げていることはずっと変わりがございません。
  それから、岸田総理からの指示を受けてというよりは、私、もっと以前から、先ほどの、例えばツイッターに対する見解でありますとか、また、先ほどの講演に対しても自分のブログでしっかりと見解を出させていただいておりますので、それも指示があったからやったとか、そういうことではなくて、私自身、最初から旧統一教会とは全くそのような関係は持っておりませんので、特に自分が納得していないとか、それ以前に、当たり前のことをしていると思っております。
  それから、安倍総理が亡くなられたことに関しましては、本当にあってはならないことがあった、起こってしまったと思っておりますし、もっと本当に統一教会のことだけではなくて、事件の全容がしっかりと解明されますことを、安倍総理のご冥福を祈るとともに一日も早くその全容が解明されますことを祈っております。
問:
  中川政務官に事実関係の確認だけさせていただければと思います。先ほどの旧統一教会との関係なのですが、具体的に何年何月にご自身がどういう形で参加されたか。例えば、会費をお支払いしたのかなどについて、もう少し具体的に、もし分かればお尋ねできればと思います。
答:
(中川大臣政務官)
  昨年の12月であったかと思います。会費等については支払の事実はございません。どのような形でという点については、ご案内を頂戴しておりましたので、誠に恐縮でしたが、その他の会合と同様の扱いで参加したというところでございます。
問:
  秘書ではなくて、中川政務官ご本人がその会合にお誘いいただいて出席された。
答:
(中川大臣政務官)
  私自身が出席をした。
問:
  会費等のお支払いはないと。
答:
(中川大臣政務官)
  そうです。
問:
  愛知県内の講演にということですが、ご案内いただいたというのは、支持者の方、知人の方、どんな方のご案内だったのですか。
答:
(中川大臣政務官)
  その団体であったと思います。ただ、それは先輩諸氏等のご紹介だったと思いますが、それでうちにもご案内が来たというふうに認識しています。
問:
  主催していた関連団体からご案内が来ていたと。
答:
(中川大臣政務官)
  だと思います。

問:
  それでは、大臣政務官の就任会見を終わります。
答:
(杉田大臣政務官、中川大臣政務官)
  本当にありがとうございました。
総務大臣政務官の動画はこちら別ウィンドウで開きます(YouTube)
国光総務大臣政務官の就任コメントはこちら

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