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会見発言記事

松本総務大臣閣議後記者会見の概要

令和5年5月26日

冒頭発言

  私の方から2件、お願いをさせていただきます。
 
マイナポイント付与権利の誤紐付け事案別ウィンドウで開きます
 
  まず、マイナポイントについて、申込者本人のマイナンバーカードに別人の決済サービスが紐付き、ご本人が将来受け取るべきポイントが別人に付与されてしまっている事案が発生しております。
  具体的には、地方自治体の支援窓口におきまして、申込者本人またはマイナポイント申請の手続きの支援者が申込作業を中断した後にログアウトを忘れたことによって、次にポイントの申込を行った方が自身の決済サービスを登録してしまったものであります。
  ご本人が将来受け取るべきポイントが別の方に付与されてしまう事案が発生したことは、誠に申し訳なく、遺憾に思っているところでございます。
  総務省としては、自治体からの報告なども受けまして、これまでも複数回自治体に通知を発出して、注意喚起を行ってまいりました。また、今年4月、デジタル庁において自治体の支援窓口に設置しているパソコン端末につきまして、ログアウト漏れが発生しないようシステム改修を実施済みでございます。総務省としては、昨日、ポイントの申込手続支援に係るマニュアル遵守の徹底などについて、自治体向けに改めて通知を行わせていただきました。
  別人のキャッシュレス決済サービスが紐付いて、ご本人が将来受け取るべきポイントが別人に付与された方、結局申込みができなくなってしまった方々ということになってしまいますが、この方々については、これまでも順次対応させていただいてきましたが、デジタル庁と連携して速やかに申込みが可能となるように、ポイントを取得いただけるように取り組んでまいりたいと思っております。
  また、これまで総務省が把握している事案以外の事案を把握するため、全自治体に対して、同様の事案がなかったか調査を実施いたします。
  ここからお願いでございますが、申込みをされた覚えがないのに申込済みとなっている方、お心当たりのない決済サービスに申し込まれている方については、手続支援を受けられた自治体、または、マイナンバー総合フリーダイヤルにおかけいただきまして、案内に沿って5番窓口まで、お問い合わせをいただきたいと思っております。
  また、これもお願いになりますが、マイナポイントの申込画面からご自身の決済サービスが正しく登録されているかご確認いただくことができます。言うなれば、これが見覚えのないIDであるとすれば、大変申し訳ないのですが、誤った決済サービスが紐付いていることになってしまいますので、是非ご確認をいただけたらと思っております。
  なお、今申し上げたような手続きについては、総務省のホームページ、「マイナポイントの誤紐付け事案のお問い合わせについて」というところを開いていただきますと、今申し上げたようなことが載っております。総合フリーダイヤルのご案内であるとか、先ほどのマイナポイントの画面などについてご覧いただけますので、是非こちらからご覧をいただきたいと思っております。1件目は以上でございます。
 
【広島AIプロセスの立ち上げ】
 
  2件目ですが、AIに関してですが、先月末のG7デジタル・技術大臣会合において、生成AIに関しG7として議論を行うための場を設けることについて合意しまして、その成果も踏まえて、G7広島サミットにおきまして、広島AIプロセスとして担当閣僚のもとで速やかに議論を進め、本年中に結果を報告するよう指示する内容が盛り込まれたところでございます。
  この広島AIプロセスの立ち上げとして、5月30日に実務者レベルによる第1回G7作業部会を開催することといたしました。
  OECD、GPAIの協力も得つつ、また、政府内のAI戦略会議での議論も踏まえまして、ガバナンスの在り方、知的財産権保護、透明性促進、偽情報への対策、生成AI技術の責任ある活用などの諸課題に関するG7間の議論を、我が国が主導してまいりたいと考えております。
  今後この作業部会での議論を経て、担当閣僚間での議論も行って、その結果を年内にG7首脳に報告できるよう、広島AIプロセスの取組を進めてまいります。
  詳細は、国際戦略局にお問い合わせください。
 
  私からは2件、以上でございます。

質疑応答

マイナポイント付与権利の誤紐付け事案(1)

問:
  今のマイナポイントの誤交付に関連してお伺いします。マイナンバーカードや制度を巡っては、コンビニ交付サービスでの誤交付の事案やマイナ保険証で別人の情報が登録されていたりと、トラブルが相次いでいる状況です。今回、新たにマイナポイントの誤付与問題も明らかになりましたが、こうしたトラブルが相次いでいる状況について、大臣の受け止めをお願いします。また、先ほど各省庁においての再発防止策ということをご説明いただきましたが、こうしたトラブル再発防止に向けて今後どのように取り組んでいくお考えか、改めて大臣にお伺いできればと思います。よろしくお願いします。
答:
  マイナポイントについては、先ほど申し上げたとおりでございますが、本人が将来受け取るべきポイントが別人に付与されてしまったことは、大変申し訳なく遺憾に思っているところでございます。また、今ご指摘がありましたが、これまでのマイナンバーカードを巡る様々な事案につきましても、ご迷惑をおかけした方々には大変申し訳なく、お詫びを申し上げたいと思っております。
  それぞれ、まず正すべきことは正す。また、ご迷惑をおかけした方、今回のマイナポイントのようにご本人が将来受け取るべきポイントが別人に付与されてしまっている方など、いわば被害を受けられた方々に対する対策をしっかり行っていくと同時に、再発防止策を進めていかなければいけないと考えているところでございます。
  マイナポイントについては、先ほど申しましたように、申込みができなくなった方に対しては順次対応をしてまいりましたが、デジタル庁と連携して速やかに申込みが可能となり、ポイントを取得いただけるように進めてまいりたいと思っているところでございます。
  再発防止としては、先ほども申しましたが、自治体支援窓口に設置しているPC端末については、ログアウト漏れが発生しないようデジタル庁においてシステム改修を実施しているところでございます。改めてログアウトの徹底をはじめ、ポイント申込支援手続きに係るマニュアル遵守の徹底通知を発出してまいりますが、また、総務省が把握している事案以外の同様の事案を把握するための全国の自治体に対する調査も実施することとしております。
  しっかりと状況を把握して、再発防止策を進めると同時に、先ほど申しましたように、それぞれ被害を受けられた、ご迷惑をかけた方に対する対策も行ってまいりたいと思っております。

NTT西日本の通信障害

問:
  NTT西日本の通信障害についてお伺いします。一昨日、NTT西日本は総務省の行政指導を受けましたが、その直後に、昨日にも障害があったということですが、これは重大な事故に当たるかどうかということと、大臣の受け止めをよろしくお願いします。
答:
  今ご指摘がありましたように、昨日、5月25日午前10時26分頃から12時22分頃までの約2時間、大阪府及び兵庫県の一部エリアにおいて、NTT西日本の固定電話サービスに障害が発生したと承知しております。
  これもご指摘がありましたが、同社に対しては、一昨日、本年4月3日に発生した重大な事故について再発防止を徹底するよう行政指導を行ったところであり、行政指導の翌日にこのような通信障害が発生したことは大変遺憾であります。
  同社によれば、障害の原因は固定電話用の通信設備の故障でありまして、最大2.7万人の利用者に影響があったとの報告がありました。当該報告を踏まえれば、電気通信事業法に定める重大な事故には該当しない可能性が高いと考えておりますが、今後、同社に対し、更なる詳細について報告を求めてまいります。
  同社におかれては、国民生活において重要なインフラとなっている通信サービスを提供している責任を十分に認識し、通信サービスの確実かつ安定的な提供の確保について、改めてしっかりと取り組んでいただきたいと考えております。

ふるさと納税に関する特別交付税訴訟

問:
  話が変わりますが、ふるさと納税を巡る特別交付税の減額に関する訴訟で、大阪の泉佐野市が最高裁に上告しましたが、この受け止めと総務省の今後の対応についてお聞かせください。
答:
  泉佐野市が最高裁判所に上告したとの報道については承知をしておりますが、現時点で、裁判所から上告提起通知書の送達を受けておらず、また、泉佐野市は上告理由書を提出していないというふうに聞いておりまして、詳細を承知しているには至っておりませんので、そのように申し上げたいと思います。   いずれにせよ、引き続き、適切に対応いたしたいと考えております。

マイナポイント付与権利の誤紐付け事案(2)

問:
  先ほどのマイナポイントのホームページですが、本日付けで公開開始ということでよろしいですか。
答:
  まだされてないですね。今作業中です。できるだけ早くやりましょう。申し訳ない。もしアップが完了したら、また貼り出しなりいたします。

問:
  以上で会見を終わります。ありがとうございました。
答:
  はい、ありがとうございました。

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