会見発言記事

　 私の方から3点ほどご報告いたします。
 
【地方財政計画等】
　 まず1つ目、本日の閣議において、令和6年度地方財政計画のほか、地方税法、地方交付税法の改正法案を閣議決定いたしました。本日、国会に提出する予定としております。
　 これら法案について、年度内の成立を目指して、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。
 
【家計調査結果】
 
　 2点目、本日、閣議において、家計調査の結果についてご報告いたしました。
　 二人以上の世帯の12月の消費支出は、1年前に比べ実質2.5％の減少となりました。家具・家事用品、食料など幅広い分野が減少しており、外食や保健医療サービスなどは増加しております。
　 また、令和5年平均の消費支出は、前年に比べて実質2.6％の減少と、令和2年以来3年ぶりの減少となりました。
 
【消防団の更なる充実に向けた大臣書簡の発出等】
 
　 3つ目は、消防団についてでありますが、消防団の更なる充実に向けて、本日、私から都道府県知事、市町村長の皆様宛てに書簡を発出することといたしました。
　 能登半島地震におきましても、地元消防団の皆様は、自ら被災されている方もいらっしゃる中で、発災直後から本当に懸命に大変ご活躍いただく状況で、活動を展開してくださいました。
　 消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律の制定から10年となります。消防団の皆様の思いに寄り添って、充実を図っていくことが大切であると思っております。
　 書簡では、消防団の日々の活動を称える初めての大臣表彰である、消防団地域貢献表彰の創設、地域住民との交流等の取り組みをまとめた事例集の作成など、消防庁の新たな対応をご紹介するとともに、各地域において消防団員がやりがいが持てる環境作りや、機能別団員制度の活用等による負担軽減など、消防団の更なる充実に向けた一層の取組をお願いいたしました。
　 全国の消防団員の貢献に報いるべく、国・地方で連携し、全力で取り組んでまいりたいと思います。
 
　 報告は以上です。

消防団地域貢献表彰、消防団の役割

問：

　 先ほど、消防団地域貢献表彰の話がありましたが、こちらの表彰の選定の基準や創設される狙いなどご教示いただければと思います。また、能登半島地震では地域の消防団の方も活躍されましたが、この活躍を踏まえて、改めて人口が減少する中で、この時代に期待される消防団の役割について、お伺いできればと思います。よろしくお願いします。

答：

　 総務省消防庁では、これまでも消防団員数の増加状況を選定基準として、総務大臣感謝状を贈呈してきたところでございますが、全国を見てみますと、事例集にも掲載させていただいたように、地域の創意工夫による優れた取組が多数ございますので、今回創設する消防団地域貢献表彰で入団促進に加えて、地域住民との交流による理解促進や防災教育、地域への貢献など、消防団の日々の活動そのものに着目して選定することといたしました。この表彰を契機として、消防団の功績を一層称えるとともに、全国の取組の横展開を図っていきたいと思っております。
　 申しましたように、消防団で大変活躍いただいているところがありますので、いわばトップランナーを称えさせていただくと同時に、これをまた、そのことをご紹介することで横展開することで、改めて消防団の充実強化につながることを目指している趣旨でございます。
　 能登半島においても、本当に様々、皆様にご報告申し上げましたが、災害はこれまでの教訓を生かして対応していますが、全く同じ災害はありませんので、その時その時の課題があることも事実でありまして、そういった中で消防団の皆さんには地域住民の命と安全を守るため、発災直後から住民への避難の呼びかけや、消火・救助活動など、本当に最前線でご尽力いただくと同時に、住民のお世話でも、また活躍いただいたと理解しております。
　 やはり災害においては、自助、共助、公助の中で、共助というのが大変大きな役割を果たすというのがこれまでの教訓の一つでもありますので、いわば共助の一つの中核とも言える消防団であります。私の地元では、近くで助け合うことを「近助」と言っているのですが、そういったことの重要性という意味からも、そしてまた、一定の訓練を受けた消防団の皆さんは、地域の皆さんの防災力や助け合いの中核になっていることも事実ですので、こういった応援をしっかりしていきたいと思います。
　 消防団につきましては、これまでも本当に各地方において大変な活躍をしていただいていますが、今回の能登半島地震におきましても、最前線で大変ご活躍いただくことになったということ、消防団の役割の重要性も多くの皆さんに再認識いただけたのではないかと思いますので、今申しましたように、良い事例を紹介することで消防団を拡充させていきたいと思います。
　 私ども総務省消防庁としても、消防団の貢献に報いることと、また、今申しましたように、消防団の更なる充実に向けて、しっかり取り組んでまいりたいと思います。

問：

　 それでは、終わります。ありがとうございました。

答：

　 ありがとうございます。