令和7年8月18日に、日ASEANサイバーセキュリティ能力構築センター(AJCCBC:ASEAN-Japan Cybersecurity Capacity Building Centre、タイ・バンコク)の新施設の開所を記念するセレモニーが開催され、総務省をはじめ日本及びASEAN各国から関係者が出席する予定です。また、総務省は、新施設の開所にあわせて実施される「AJCCBCサイバーセキュリティ技術演習」に対し、新たな演習コンテンツを提供いたします。
総務省は、今後もサイバーセキュリティ分野における国際貢献に積極的に取り組んでまいります。
1.背景・概要
サイバー空間は国境を越えて利用される領域であり、その安全を確保するためには国際的な連携が不可欠です。また、日本を含む国際社会全体のサイバーセキュリティ上のリスクを低減するには、人材育成等を通して各国・地域のサイバーセキュリティ能力を底上げしていくことが重要です。
こうした認識の下、総務省では、「サイバーセキュリティ戦略」(令和3年9月28日閣議決定)、「サイバーセキュリティ分野における開発途上国に対する能力構築支援に係る基本方針」(令和3年12月サイバーセキュリティ戦略本部決定)等に基づき、能力構築の取組を推進しています。その一環として、平成30年9月には、ASEAN各国と連携してAJCCBCの設立を主導し、以来、実践的サイバー防御演習(CYDER)(※1)をはじめとする演習コンテンツを継続的に提供する等、同センターの運営に積極的に携わり、人材育成を支援してまいりました。
令和7年8月18日には、AJCCBCの新施設の開所を記念するセレモニーが開催され、総務省をはじめ日本及びASEAN各国から関係者が出席する予定です。また、これにあわせて、同日から8月22日まで、タイ国家サイバーセキュリティ庁(NCSA)と国際協力機構(JICA)の技術協力プロジェクトとして第38回「AJCCBCサイバーセキュリティ技術演習」が実施される予定であり、総務省は、最新の脅威動向や技術トレンドを踏まえて刷新した、ランサムウェア(※2)攻撃を想定した新たな演習コンテンツを提供します。
総務省では、引き続きAJCCBCの運営に携わるとともに、AJCCBC向け演習コンテンツの更なる充実化に取り組み、ASEANにおけるサイバーセキュリティ分野の能力構築に貢献してまいります。
(※1)CYDER(Cyber Defense Exercise with Recurrence)は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が実施している、国の行政機関、地方公共団体、独立行政法人、重要インフラ事業者等の情報システム担当者等を対象とした体験型の実践的サイバー防御演習です。
(※2)ランサムウェアは、感染したPC上に保存しているファイル(PCからアクセス可能なネットワーク上のファイルも含みます。を暗号化して使用ができない状態にし、復旧させることと引き換えに身代金を要求するマルウェ(悪意のあるソフトウェア)です。
2.AJCCBCの新施設の開所に係るセレモニーの開催概要
(1)日時:令和7年8月18日(月)
(2)場所:The Government Complex Building C 8階(タイ・バンコク、NCSA内)
(3)出席者:
(日 本) 総務省、JICA、NICT、在タイ日本国大使館、ASEAN日本政府代表部
(タ イ) NCSA、他政府関係者
(ASEAN)ASEAN事務局、演習参加者 等
(4)内容:開会挨拶、基調講演、閉会挨拶、記念撮影、演習視察
(参考)
<関連報道発表資料>