主なポイント
1 固定通信
(1) 加入電話(NTT東西加入電話、直収電話、0ABJ−IP電話及びCATV電話)の契約数は5,719万(前期比0.5%減)と減少傾向となっています。
加入電話におけるNTT東西のシェアは80.5%(前期比0.4ポイント減)と減少が続いています。
(2) IP電話の利用番号数は、2,642万(前期比2.4%増)と増加が続いています。このうち、0ABJ−IP電話については、利用番号数は1,864 万(前期比4.1%増)と増加が続いています。シェアについては、NTT東西は66.5%(前期比0.2ポイント減)と減少が続いているのに対し、KDDIは16.7%(前期比0.6ポイント増)と増加が続いています。
また、050−IP電話については、利用番号数は778万(前期比1.5%減)と減少が続いています。シェアについては、ソフトバンクBBは41.1%(前期比0.7ポイント減)と減少が続いているのに対し、NTTコミュニケーションズは37.9%(前期比0.6ポイント増)と増加が続いています。
2 移動体通信
移動体通信の契約数は1億2,524万(前期比1.6%増)と増加が続いています。携帯電話の契約数は、1億2,125万(前期比1.4%増)と増加が続いています。また、PHSの契約数については、399万(前期比6.4%増)と前期に引き続き増加しています。
携帯電話・PHSの契約数のシェアについては、NTTドコモは46.6%(前期比0.5ポイント減)と減少が続いており、KDDIは26.6%(前期比0.2ポイント減)とおおむね横ばいとなっているのに対し、ソフトバンクモバイルは20.9 %(前期比0.3ポイント増)と増加が続いています。
なお、MVNO契約数については377万加入となっています。
3 インターネット接続
(1) ブロードバンドサービス※2の契約数は3,552.9万(前期比1.7%増)と増加が続いています。
(2) 3.9世代携帯電話パケット通信サービスの契約数は12.1万(前期比約4.7倍)と大幅に増加しています。
(3) BWAの契約数は103.6万(前期比27.7%増)と大幅に増加しています。
(4) FTTHの契約数は、2,093 万(前期比3.5%増)と増加が続いています。シェアについては、NTT東西が74.5%、電力系事業者が9.2%、KDDIが8.8%(いずれも前期比±0)となっています。
(5) DSLの契約数は、769.6 万(前期比6.2 %減)と減少が続いています。シェアについては、シェア1位のソフトバンクBBが39.1%(前期比0.7ポイント増)と増加している一方で、シェア2位のNTT東西が34.1%(前期比0.8 ポイント減)と減少しています。
(6) 全ての都道府県でFTTHの契約数が増加し、佐賀県を除く46都道府県でDSLの契約数が減少しています。なお、ブロードバンドサービスの都道府県別契約数等の詳細については、
参考資料
のとおりです。
※1 総務省は、平成15(2003)年度から電気通信事業分野の競争評価を実施しており、その一環として事業者からの情報収集に基づき競争状況に関する四半期データを公表することとしています。
※2
ブロードバンドサービス |
FTTHアクセスサービス、DSLアクセスサービス、CATVアクセスサービス、FWAアクセスサービス、BWAアクセスサービス及び3.9世代携帯電話パケット通信アクセスサービス |
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FTTHアクセスサービス |
光ファイバー回線でネットワークに接続するアクセスサービス(集合住宅内等において、一部に電話回線を利用するVDSL等を含む。) |
DSLアクセスサービス |
電話回線(メタル回線)でネットワークに接続するアクセスサービス(ADSL等) |
CATVアクセスサービス |
ケーブルテレビ回線でネットワークに接続するアクセスサービス |
FWAアクセスサービス |
固定された利用者端末を無線でネットワークに接続するアクセスサービス |
BWAアクセスサービス |
2.5GHz帯を使用する広帯域移動無線アクセスシステム(WiMAX)でネットワークに接続するアクセスサービス |
3.9世代携帯電話パケット
通信アクセスサービス |
携帯電話等を用いて3.9世代移動通信システム(LTE)でネットワークに接続するアクセスサービス |