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報道資料

平成24年2月20日

国際電気通信連合(ITU) 2012年世界無線通信会議(WRC-12)の結果

平成24年(2012年)1月23日から2月17日までの間、スイス(ジュネーブ)において、国際電気通信連合(ITU)2012年世界無線通信会議(WRC-12)が開催されました。ついては、主な会合結果について以下のとおり発表いたします。

1 会合概要

(1) 日時:平成24年1月23日〜2月17日
(2) 場所:スイス(ジュネーブ)
(3) 目的:「国際的な周波数分配」について各国間での調整を目的として開催。
(4) 参加者:約170カ国から約3,000名が参加。我が国からは、総務省・民間事業者・研究機関などから約70名が参加。

2 主な会合結果

(1) 安全・安心に関する議題
 ・ 海洋漂流物や津波等の観測のための海洋レーダー用の周波数を確保するための議題
  港湾における安全航行や津波観測への応用などに用いられる海洋レーダー機器の運用に必要な周波数の獲得を
 目指すもの。
  我が国が希望する周波数帯(24 450-24 600kHz等)に、無線評定業務の周波数が新たに確保された。

(2) 将来の宇宙研究に関する議題
 ・ 宇宙探査用の衛星に使用する周波数を確保するための議題
  将来の宇宙探査用の衛星(月周回衛星(SELENE2)等)のために新たな周波数獲得を目指すもの。
  宇宙研究業務用(月周回衛星を地上から指示・制御するための信号等)に、我が国が希望する周波数帯(22.55-
 23.15GHz)が新たに確保された。

(3) 将来の航空需要の増加に対応するための議題
 ・ 航空管制用の周波数を確保するための調整手続の導入に関する議題
  航空需要の増加に伴う周波数割当ての手続などを検討するための議題。我が国の運輸多目的衛星(MTSAT)の
 柔軟な周波数調整を目指すもの。
  ア.事前に必要周波数量を客観的に算出する方法、イ.現行の調整結果に不服がある場合における事後評価
 会合の開催が規定され、我が国が必要とする周波数の確保に向けた新たな調整手続が設定されることとなった。

(4) 主な将来のWRCの議題
 ・ 「第4世代移動通信システム(IMT-Advanced)への周波数の追加分配」に関する新議題
  IMT-Advancedへの周波数の追加分配について検討を行うもの。
 ・ 「うるう秒」に関する新議題
  「うるう秒」の在り方について検討を行うもの。

なお、会合の結果概要については、別紙PDFのとおり。

<関係報道資料>

国際電気通信連合(ITU)無線通信総会(RA-12)及び世界無線通信会議(WRC-12)の開催(平成24年1月13日)
URL: https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin04_02000021.html
連絡先
総合通信基盤局 電波部 電波政策課 国際周波数政策室
担当:川崎課長補佐、岩元国際政策係長
電話:03-5253-5878
FAX:03-5253-5883
E-mail:WRC-12_atmark_ml.soumu.go.jp
(注)迷惑メール防止のため、「@」を「_atmark_」と表示しております。

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