(1)
安全・安心に関する議題
・ 海洋漂流物や津波等の観測のための海洋レーダー用の周波数を確保するための議題
港湾における安全航行や津波観測への応用などに用いられる海洋レーダー機器の運用に必要な周波数の獲得を
目指すもの。
我が国が希望する周波数帯(24 450-24 600kHz等)に、無線評定業務の周波数が新たに確保された。
(2)
将来の宇宙研究に関する議題
・ 宇宙探査用の衛星に使用する周波数を確保するための議題
将来の宇宙探査用の衛星(月周回衛星(SELENE2)等)のために新たな周波数獲得を目指すもの。
宇宙研究業務用(月周回衛星を地上から指示・制御するための信号等)に、我が国が希望する周波数帯(22.55-
23.15GHz)が新たに確保された。
(3)
将来の航空需要の増加に対応するための議題
・ 航空管制用の周波数を確保するための調整手続の導入に関する議題
航空需要の増加に伴う周波数割当ての手続などを検討するための議題。我が国の運輸多目的衛星(MTSAT)の
柔軟な周波数調整を目指すもの。
ア.事前に必要周波数量を客観的に算出する方法、イ.現行の調整結果に不服がある場合における事後評価
会合の開催が規定され、我が国が必要とする周波数の確保に向けた新たな調整手続が設定されることとなった。
(4)
主な将来のWRCの議題
・ 「第4世代移動通信システム(IMT-Advanced)への周波数の追加分配」に関する新議題
IMT-Advancedへの周波数の追加分配について検討を行うもの。
・ 「うるう秒」に関する新議題
「うるう秒」の在り方について検討を行うもの。
なお、会合の結果概要については、
別紙
のとおり。