2,575MHzを超え2,595MHz以下の周波数の電波を使用する広帯域移動無線アクセス(地域BWA)システムの高度化等のために必要な制度整備案について、平成26年7月26日から8月25日までの間、意見募集をしたところ、59件の意見の提出がありました。
提出された意見等を踏まえ、本日、無線局(基幹放送局を除く。)の開設の根本的基準の一部を改正する省令案等について、電波監理審議会(会長:前田 忠昭 東京瓦斯株式会社顧問)に諮問し、原案を適当とする旨の答申を受けました。
BWA:Broadband Wireless Access
1 背景・改正の概要
総務省は、無線通信の高度化への期待及びニーズが高まる中にあって、電波のひっ迫状況を解消するために政策を抜本的に見直し、世界最先端のワイヤレス立国の実現・維持を図るべく、新しい電波利用の姿等について、より具体的に議論を行うことを目的として「電波政策ビジョン懇談会」(座長:多賀谷 一照 獨協大学法学部教授)を開催しています。
平成26年7月11日に取りまとめられた「電波政策ビジョン懇談会 中間とりまとめ」においては、地域BWAシステムの今後の方向性として、「高度化方式(WiMAX Release 2.1AE 、AXGP)の速やかな導入」、「提供すべき公共サービスに関し市町村との連携等を要件とすること」及び「公平な競争環境の維持を図るため必要な措置を講じること」が盛り込まれています。
これらを踏まえ、今般、地域BWAシステムの周波数の有効利用を図るために必要な関係規定の整備を行うものです。
WiMAX R2.1AE:Worldwide Interoperability for Microwave Access Release 2.1 Additional Elements
AXGP:Advanced eXtended Global Platform
2 意見募集の結果
平成26年7月26日から同年8月25日までの間、意見の募集を行った結果、59件の意見の提出がありました。提出された意見及びそれに対する総務省の考え方は
別紙のとおりです。
3 電波監理審議会からの答申
本日、無線局(基幹放送局を除く。)の開設の根本的基準の一部を改正する省令案及び周波数割当計画の一部を変更する告示案について電波監理審議会に諮問し、原案を適当とする旨の答申を受けました。
4 今後の予定
提出された意見及び電波監理審議会の答申を踏まえ、省令等の整備を速やかに行う予定です。