総務省は、本日、情報通信審議会(会長:内山田 竹志 トヨタ自動車株式会社 取締役会長)から、平成14年9月30日付け諮問第2008号「UWB(超広帯域)無線システムの技術的条件」のうち「マイクロ波帯を用いたUWB無線システムの屋外利用の周波数帯域拡張に係る技術的条件」について一部答申を受けました。
1 背景
マイクロ波帯のUWB 無線システムは、欧米を含めた諸外国においては屋内利用と同等の周波数範囲で屋外利用が可能となっていますが、我が国においては、屋内利用に限定されていました。しかし、近年、IoT やセンサーネットワークにおける無線通信アプリケーションの多様化が進むとともに、無線デバイスの小型化の技術進展も相まって、UWB 無線システムのモバイルデバイスや自動車等への搭載を想定した高精度測位や物体検知等のアプリケーションへの応用のニーズが高まり、平成30年度に情報通信審議会陸上無線通信委員会(以下、委員会)にて屋外利用を可能とするための技術的条件について検討が行われ、令和元年5月20 日に7.587GHz から8.4GHz の周波数について屋外利用が可能となるよう制度化がなされました。
今般、UWB 無線システムの屋外利用の更なる需要増、より高度なシステムや無線標定用途への応用のニーズを踏まえ、マイクロ波帯UWB 無線システムの屋外利用が可能となる周波数帯域の拡張及び無線標定用途での利用に必要な技術的条件について検討が進められてきたところ、本日、その検討結果について一部答申を受けました。
2 一部答申の概要
マイクロ波帯UWB 無線システムの屋外利用の周波数帯域拡張に係る一部答申は、
別紙1のとおりです。また、一部答申の概要は、
別紙2のとおりです。
3 今後の予定
総務省では、本一部答申を踏まえ、関係規定の整備を速やかに行う予定です。
【関係報道資料】