総務省は、本日、情報通信審議会(会長:内山田 竹志 トヨタ自動車株式会社 取締役会長)から、平成14年9月30日付け諮問第2009号「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち「60GHz帯の周波数の電波を使用する無線設備の多様化に係る技術的条件」について一部答申を受けました。
1 背景
近年、ミリ波デバイスの普及により、小電力センサーとしてミリ波を利用するシステムのニーズが高まっています。特に、60GHz帯は免許不要帯域で非常に広い帯域が利用できることから、指先の動きを検知するモーションセンサーや、人体表面のわずかな動きを捉えることで心拍数や心拍間隔を計測する生体情報センサー等の高精度な測位機能をもつ広帯域センサーの利用が期待されています。このような状況を踏まえ、令和元年度に情報通信審議会陸上無線通信委員会(以下、委員会)にてFMCW方式のシステムの技術的条件の検討がなされ、令和2年1月に制度整備がなされました。
FMCW方式のセンサーは検知距離を比較的長くできる、距離と速度を同時に検知可能であるといった利点がある反面、センサー同士の干渉が起きやすいことや、無線装置としての消費電力が比較的高いといった欠点があります。そのため、今般、広帯域センサーの更なる用途拡張のため、センサー同士の共存性に優れ、無線装置としての消費電力が比較的低いといった利点のあるパルス方式のセンサーの導入に必要な技術的条件について検討が進められてきたところ、本日、その検討結果について一部答申を受けました。
2 一部答申の概要
60GHz帯の周波数の電波を使用する無線設備の多様化に係る一部答申は、
別紙1のとおりです。また、一部答申の概要は、
別紙2のとおりです。
3 今後の予定
総務省では、本一部答申を踏まえ、関係規定の整備を速やかに行う予定です。
【関係報道資料】