電波環境協議会(注)では、「医療機関における電波利用推進部会」を設置し、医療機関における適正な電波利用の実現に向けた検討を行っており、総務省は、厚生労働省とともにこの活動に対し、積極的に貢献しています。
本日、同部会でのこれまでの検討結果に基づき、「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」及び「医療機関における電波利用推進部会 平成27年度報告書」が公表されましたのでお知らせします。
(注)電波による電子機器等への障害を防止・除去するための対策を協議するための学識経験者、関係省庁、業界団体等により構成された協議体です。総務省も構成員として参加しています。 (HP: http://www.emcc-info.net/)
医療機関では、医用テレメータ、無線LANや携帯電話などの電波を利用する機器(電波利用機器)の活用が進んでいます。また、患者やお見舞いなどで病院を利用する方々も院内で携帯電話等を利用したいというニーズが高まっています。一方で、適切に電波の管理等がなされない場合には、医療機器等に関するトラブルが発生する恐れがあります。
そこで、電波環境協議会において、平成27年9月に「医療機関における電波利用推進部会」(以下「推進部会」といいます。)が設置され、学識研究者、関係団体、医療機器製造販売業者、建設事業者、通信事業者、関係省庁(総務省、厚生労働省)等の幅広い関係者により、医療機関において電波の適正な利用を確保するための取組等に関する検討が行われています。
これまでの検討結果をもとに、「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」及び「医療機関における電波利用推進部会平成27年度報告書」(以下「手引き等」といいます。)が取りまとめられ、本日公表されておりますので、お知らせします。
手引き等については、医療機関の関係者、通信事業者や医療機器製造販売業者等が連携して、医療機関における安心・安全な電波利用環境を整備する際に参照することができるよう、以下のような内容についてなるべく分かりやすく情報提供を行うものです。
(1)電波利用機器(医用テレメータ/無線LAN/携帯電話/その他の機器)のトラブル事例や対応策等
手引き等については、電波環境協議会のウェブページ(http://www.emcc-info.net/info/info280404.html)を御覧ください。
手引き等の医療機関等への周知に向けて、総務省としても積極的に協力して参ります。