総務省及び経済産業省は、CRYPTREC※1の活動を通して電子政府※2で利用される暗号技術の評価を行っており、このたび、「電子政府推奨暗号リスト」(平成15年2月20日公表)を改定した「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC暗号リスト)」を策定しましたので、公表します。
1 経緯
総務省及び経済産業省が、CRYPTRECの活動を通して作成した「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC暗号リスト)」(案)について、意見募集を平成24年12月12日(水)から平成25年1月10日(木)まで実施したところ、別紙2のとおり6件の御意見を頂きました。
今般、当該意見募集の結果等を踏まえ、「電子政府推奨暗号リスト」、「推奨候補暗号リスト」、「運用監視暗号リスト」から構成される「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC暗号リスト)」を策定しましたので、公表します。
「電子政府推奨暗号リスト」は、「各府省の情報システム調達における暗号の利用指針」(平成15年2月28日 行政情報システム関係課長連絡会議了承)及び「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一管理基準」(平成24年4月26日 情報セキュリティ政策会議決定)より参照されており、今後は、政府機関における情報システムの調達及び利用において今回の改定による新しいリストが利用される予定です。
2 今般公表する資料
○「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC暗号リスト)」(案)の意見募集に対するご意見並びにそれらに対する総務省及び経済産業省の考え方(
別紙2)
○「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC暗号リスト)」(
別紙3)
3 関係発表資料
4 参考
※1 CRYPTREC(クリプトレック): 総務省及び経済産業省が共同で開催する暗号評価プロジェクトです。当プロジェクトは、電子政府推奨暗号等の安全性を評価・監視し、暗号技術の適切な実装法・運用法を調査・検討することを通じて、セキュアなIT社会の実現を目指しています。 CRYPTRECは、暗号技術検討会(構成員・オブザーバは
別紙1のとおり)並びに暗号技術検討会の下に設置される暗号方式委員会、暗号実装委員会及び暗号運用委員会により運営されています。
※2 電子政府: 行政内部や行政と国民・事業者との間で書類ベース、対面ベースで行われている業務をオンライン化し、情報ネットワークを通じて省庁横断的、国・地方一体的に情報を瞬時に共有・活用する新たな行政を実現するものです。我が国では、総務省・経済産業省等関係省庁が協力し、行政手続のオンライン利用の促進、行政情報の電子的提供の推進、業務・システムの最適化、情報システムに係る政府調達の改善、情報セキュリティ対策の推進等に取り組んでいます。