1 経緯・内容
総務省では、青少年のインターネット・リテラシー向上のため、特にインターネット上の危険・脅威に対応するための能力とその現状等を可視化するため、これらの能力を数値化するテストを指標(※1)として開発し、2012年度より毎年度、高校1年生を対象に、青少年のインターネット・リテラシーを測るテスト(ILASテスト)とインターネット等の利用状況に関するアンケートを実施してきました。
2025年度は、高校1年生のほか、中学生(全学年)及び小学生(全学年)も対象として調査を実施しました。77校・11,889名を対象に、ILASテスト及びアンケートを実施するとともに、この結果を集計・分析し、「2025年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」として
別紙
のとおり取りまとめました。
※1「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標」
=ILAS(Internet Literacy Assessment indicator for Students)
2 2025年度の調査結果概要
【ILASテスト結果の概要】
・正答率について、高校1年生は72.4%(前年度71.5%)、中学生は76.8%、小学生(4〜6学年)は71.7%、小学生(1〜3学年)は71.4%であった。(※2)
※2 高校1年生、中学生、小学生(4〜6学年)、小学生(1〜3学年)の対象ごとに異なる内容のテストを実施しています。
・リスクの中分類(「参考」の1a〜3bの7分類)別において、最も正答率が低かった分野は、高校1年生では「不適正取引リスク(フィッシング、ネット上の売買等)」、中学生では「有害情報リスク(不適切投稿、炎上等)」、小学生(4〜6学年)では「プライバシーリスク(プライバシー、個人情報の流出等)」、小学生(1〜3学年)では「違法情報リスク(著作権、肖像権等)」であった。
【アンケート結果の概要】
・SNS等のインターネット利用について、
「家庭ではルールがある」と答えた者は、高校1年生は41.3%(前年度53.4%)、中学生は78.4%、小学生(4〜6学年)は79.9%、小学生(1〜3学年)は84.9%であり、
学齢が低くなるほど家庭でのルールが決まっている割合が高くなった。
・SNS等のインターネット利用について
、「家庭ではルールがある」と答えた者のテストの正答率は、いずれの学齢でも、「家庭ではルールがない」と答えた者の正答率よりも高くなった。正答率の差について、高校1年生は+1.4ポイント、中学生は+4.2ポイント、小学生(4〜6学年)は+8.2ポイント、小学生(1〜3学年)は+19.1ポイントであり、
学齢が低くなるほど、家庭でのルールの有無が、テストの正答率に影響を与えていることが伺えた。
・インターネットを利用するに当たっての注意点、または対応策について、
一つでも「学校で教えてもらったことはある」と答えた者のテストの正答率は、「いずれも教えてもらっていない」と答えた者の正答率よりも高くなった。正答率の差について、高校1年生は+15.6ポイント、中学生は+15.8ポイント、小学生(4〜6学年)は+21.6ポイント、小学生(1〜3学年)は+14.5ポイントであり、
インターネットを利用するに当たっての注意点や対応策を学校で学習したかどうかが、テストの正答率に影響を与えていることが伺えた。
・生成AI(文章や画像、音声等のコンテンツを生成できるAI)について、
「使ったことはない」と答えた者は、高校1年生は12.6%、中学生は15.9%、小学生(4〜6学年)は24.2%にとどまっており、
児童生徒にも生成AIの利用が広がっていることが伺えた。
(参考)〔青少年に必要なリスク対応能力の分類〕