2022年9月26日から10月14日の日程でルーマニア(ブカレスト)にて開催されている国際電気通信連合(ITU)全権委員会議において、現地時間9月30日午前に次期電気通信標準化局長選挙が行われ、我が国から立候補した尾上 誠蔵(おのえ せいぞう)日本電信電話株式会社CSSOが過半数の得票を得て次期電気通信標準化局長に選出されました。また、現地時間10月3日午前にITU理事国選挙が行われ、我が国がITU理事国に選出されました。
総務省からは、柘植 芳文総務副大臣が同会議に出席し、参加国に対して両選挙への支持要請を行い、同選挙の当選につなげるとともに、我が国のICT政策を紹介する政策演説を行いました。
1 ITU電気通信標準化局長及び理事国選挙結果の概要
国際電気通信連合(ITU、本部・スイス連邦ジュネーブ)全権委員会議は、本年9月26日(月)から10月14日(金)までルーマニア(ブカレスト)で開催されています。
同会議において、9月30日(金)(現地時間)に次期電気通信標準化局長選挙が行われ、尾上 誠蔵日本電信電話株式会社CSSO(最高標準化戦略責任者)が当選しました。また、10月3日(月)(現地時間)には理事国選挙が行われ、我が国は理事国(全48か国)として選出されました(我が国は1959年以来連続13回目の当選)。いずれも、4年間の任期となります。
総務省からは、柘植総務副大臣が出席し、参加国に対して、電気通信標準化局長選挙及び理事国選挙に関する支持要請を行い、両選挙における当選につなげました。
2 柘植総務副大臣の政策演説
同会議の開会初日、柘植総務副大臣が政策演説を行いました。柘植総務副大臣は、新たな情報通信技術の普及における技術標準の重要性を指摘するとともに、これまでのITUを通じたデジタルインフラ強化のプロジェクトやデジタル環境の発展のための人材育成に向けた我が国の取組方針について説明しました。また、ITUがICTの発展に果たす役割への期待を述べた上で、更なる活動の充実と発展に貢献するため、30単位の分担金の拠出継続を表明しました。更に、我が国から立候補を行っている電気通信標準化局長選挙及び理事国選挙への支持要請も行いました。
3 参加国等との意見交換
同会議への出席の機会を捉え、柘植総務副大臣は、ジャオITU事務総局長と会談し、本会議成功への期待や総務省とITUの協力関係の強化等について意見交換しました。
また、サルマシュITU全権委員会議議長(ルーマニア下院議会情報技術(IT)通信委員会委員長)と意見交換し、柘植総務副大臣から同議長のイニシアティブ及び本会議成功への期待を述べました。
更に、本会議に参加している各国代表団と相次いで意見交換し、本会議を含めITUにおける協力関係及びAIなどを含むICTに関する協力関係の強化を確認するとともに、我が国から立候補を行っている電気通信標準化局長選挙及び理事国選挙への支持要請も行いました。
我が国としては、ITUの活動に引き続き重要な役割を果たしていくことができるよう今後とも積極的に貢献してまいります。
ITU全権委員会議の概要は
別紙のとおりです。