本会合では、産業界代表との対話のほか、6つのテーマ(「産業におけるAIと新興技術」、「安全で強靭なネットワーク、サプライチェーン及び主要な投入要素」、「デジタル開発−共に成長」、「公共部門におけるAI」、「広島AIプロセスの成果の前進」、「デジタル政府」)について議論が行われました。
長谷川総務大臣政務官からは、安全で強靭なネットワークの在り方に関する閣僚間の議論において、モバイル市場におけるOpen RANの導入の進展、信頼できる主体による海底ケーブルの敷設・運用・保守の確保に向けた関係国間の協力の必要性及び衛星・HAPS等の非地上系ネットワークを含む複層的なネットワークの重要性等について発信しました。
また、デジタル開発を巡る議論では、生成AIの開発や利活用を通じて今後SDGsの達成を加速させる取組を推進する必要性について言及した上で、グローバル・サウスを含む世界中の人々が生成AI技術の恩恵を十分に受けられるようにする観点から、文化的・言語的な多様性を尊重したAIモデルの重要性や、人材育成・開発支援の必要性について発信しました。
さらに、広島AIプロセスの成果の前進に関する議論では、本年のG7議長国であるイタリアが安全・安心・信頼できるAIの普及に向けて、昨年のG7日本議長国下で立ち上げた「広島AIプロセス」を継続して推進している取り組みを評価し、今後、広島AIプロセスの成果をグローバル・サウスを含む世界中の国・地域や企業等に拡大していく必要性について発信しました。その上で、今後、広島AIプロセスに賛同する国が、国際指針や行動規範を通じて、AIガバナンスの相互運用性を高めていくことを期待する旨発信しました。
さらに、B7を含めた産業界との対話セッションでは、産業界側から制度的な安定性やイノベーションの促進という観点から日本が主導した広島AIプロセスを高く評価するといった意見が多数出ました。議長国イタリアから広島AIプロセスを更に前進させるという決意が示され、G7各メンバーからも広島AIプロセスを通じた日本の指導力を高く評価する発言が行われました。これらを受け、長谷川総務大臣政務官からは今後も産官での連携・協力を含め、広島AIプロセスを前進させていく旨発信しました。
閣僚間の議論の結果、本会合の成果として、「G7産業・技術・デジタル閣僚宣言」が採択されました。(閣僚宣言の主なポイントについては
別添参照)
【添付文書】
・G7産業・技術・デジタル閣僚宣言
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・附属書1「安全で強靭なデジタル通信ネットワークのためのケーブル接続性に関する共同声明」
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・附属書2「公的部門におけるAIツールキット」
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・附属書3「広島AIプロセスの成果の前進」
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・附属書4「デジタル政府サービス大綱とデジタル・アイデンティティ・アプローチの実施マッピング」
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