総務省は、エクアドル共和国レオン通信情報社会大臣一行を対象に、両国間における地上デジタルテレビ放送(以下「地デジ」という。)を核としたICT分野の協力を発展させるため、日本のICT関連政策・経験の共有を通じた官民協力関係強化及び質の高いICTインフラの活用事例の紹介を目的とした招聘事業を実施しました。
2018年は日本−エクアドルの外交関係樹立100周年であり、両国間の地デジを核としたICT分野の協力をより強固なものとし、質の高いICTインフラである地デジ防災、光海底ケーブル、顔認証技術、医療ICT等、我が国企業が強みを有する分野の海外展開を積極的に図るべく、総務省では、レオン通信情報社会大臣一行3名を日本に招聘しました。
本招聘事業において、エクアドル国内の地デジの円滑な導入に向けた日本からの支援に対する期待や、計画中のエクアドル国内光海底ケーブルプロジェクトへの日本企業参入に対する高い期待がエクアドル側から示されました。
また、3月26日に、日エクアドル外交関係樹立100周年事業として開催された「日エクアドル地デジ・ICTセミナー」において、レオン通信情報社会大臣から、「地デジの取組」、「ICTインフラ投資計画」が発表され、エクアドルにおける地デジ・ICT分野のこれまでの取組と今後のロードマップが示されました。
これに対して、総務省から、ライフサイクルコストから見た経済性、安全性、自然災害に対する強靱性等を備えた日本の質の高いICTインフラ技術をアピールすると共に、ICTインフラ・ソリューション等の視察を実施し、官民連携した売り込みを行いました。
本招聘事業を通じて、両国間の官民協力関係をさらに強化するとともに、今後の取組を加速化することを確認しました。本招聘事業の概要は、以下のとおりです。
○ 招聘期間
○ 主な訪日プログラム
(1)野田総務大臣との会談
(2)日エクアドル地デジ・ICTセミナー(共催:総務省及びエクアドル通信情報社会省、後援:外務省及び日本貿易振興機構)(日エクアドル外交関係樹立100周年事業)
(3)日エクアドル地デジ専門家会合
(4)地デジ・ICT企業関係者等との意見交換
(5)日本の質の高いICTインフラ・ソリューション等の視察
(6)外務省、JICA訪問 等
今後、総務省は、両国間における地デジを核としたICT分野における協力の一層の具現化に向けて、エクアドル通信情報社会省と連携して取り組んでまいります。
<関連報道発表資料>